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SOMPOホールディングス、中期経営計画(2021年度~2023年度)策定

SOMPOホールディングスは、2021年度を開始初年度とする「中期経営計画(2021年度~2023年度)」を策定した。
本中期経営計画は、既存事業の収益性を高めて利益の安定化を図る「規模と分散の追求」、リアルデータの利活用等による「新たな顧客価値の創造」、そして、「働き方改革」の3つの基本戦略で構成されている。それぞれの戦略には具体的な戦略と到達目標(KPI)が設定されており、修正連結利益 3,000億円以上、修正連結ROE10%以上の達成およびリスク分散効果の発揮、保険の枠組みを超えたソリューションプロバイダーへの進化等に向けて取り組んでいく。
■基本戦略
①規模と分散の追求
環境変化に耐えうるレジリエンスを獲得するため、保険・介護を中心とした既存事業での収益性向上や顧客基盤の拡大を進めるとともに、規律あるM&Aなども活用したさらなる成長を実現することで、事業ポートフォリオの変革と資本効率の向上を目指す。
②新たな顧客価値の創造
既存事業との親和性の高い重点領域(健康・ウェルネス、モビリティ・プロパティ、デジタル)での新事業開発に注力するとともに、各事業・領域に関するリアルデータを有機的に結びつける新たなプラットフォームとしてRDPを構築し、今までにない価値提供を目指す。
③働き方改革
グループの持続的な成長に向け、社員一人ひとりのやりがいや幸福度の向上、および圧倒的に高い生産性向上を実現するために、3つのコアバリュー(ミッション・ドリブン、プロフェッショナリズム、ダイバーシティ&インクルージョン)を共有する人材集団の実現を目指す。
■事業別戦略
①国内損保事業
損保ジャパンを中心に、収益構造改革による収益性の向上、マーケティング強化によるトップライン成長およびデジタルトランスフォーメーションや新たなビジネスモデルの創造を進め、グループ最大事業として安定的な利益創出を実現する。
②海外保険事業
Sompo International を中心に、コマーシャル分野を中心としたボルトオンM&Aなども活用したトップライン成長の促進とプライシングの改善による収益性の確保、リテール分野における一元化された経営管理態勢の下でのスキル移転や基盤強化による収益改善を実行する。
③国内生保事業
Insurhealth(R)を原動力としたトップライン成長を継続し、デジタル/データを活用した商品・販売戦略によりさらなる成長加速を実現する。また、SOMPOひまわり生命に対するファン拡大とブランド認知度向上により、健康応援企業としての確固たる地位を確立する。
④介護・シニア事業
SOMPOケアを中心に、高齢者の生活を支え、健康寿命を延伸することを目指し、テクノロジーを駆使した介護品質や生産性の向上に取り組む。また、リアルデータやリアルサービスを活用した他の介護事業者や医療・ヘルスケア事業者との連携によるエコシステム構築を推進する。
⑤デジタル事業
世界有数のデータ解析技術を有する米 Palantir 社との提携や国内外のスタートアップ企業等との連携を通じ、RDPを基軸としたソリューションの創出、ビジネスモデルの開発を進める。
⑥ヘルスケア事業
健康増進や医療の生産性・品質向上を支える予防・未病や、診断・治療領域をカバーする事業を開発し、社内外との共創やリアルな事業基盤とデジタル活用により新たな価値を創造する。

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