新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

三井住友海上、女子陸上競技部の所属選手のアンチ・ドーピング規則違反

三井住友海上では、女子陸上競技部(鈴木尚人監督、総部員12名)に所属するカマウタビタジェリ選手(年令:23才、国籍:ケニア)のアンチ・ドーピング規則違反について、発表した。
1.発生状況
カマウタビタジェリ選手は、4月29日に出場した大会(第57回織田幹雄記念国際陸上競技大会)のドーピング検査において禁止物質(プレドニゾン、プレドニゾロン)が検出され、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(会長:赤間高雄、以下「JADA」)より、5月30日に暫定的資格停止が課された。
本選手の過誤・過失度合いの確認のため、本選手は同社および委託弁護士と9月29日に日本アンチ・ドーピング規律パネルによる聴聞会に出席した結果、日本アンチ・ドーピング規律パネルから10月5日付で2023年5月30日を始期とする3ヵ月の資格停止処分が下された。
なお、処分内容の確定には今後一定の時間を要するが、本選手の意向を踏まえながら、真摯に対応していく。
2.禁止物質摂取の経緯と原因※1
本選手は、2023年3月のケニア滞在時に胸の痛みを感じ、過去に通院歴のある現地の病院を受診した。当時、担当医師にアンチ・ドーピング規則違反にあたらないことを確認したうえ、薬の処方を受け服用したが、実際には禁止物質が含まれていた。
帰国後、大会当日(4月29日)に、再度体調不良となったため、上記処方薬を服用したところ、同日に行われたドーピング検査にて禁止物質が検出された。そして、5月30日にJADAから「アンチ・ドーピング規則違反の可能性に関する通知」を受領した。
同社女子陸上競技部では、医師から薬の処方を受ける場合、アンチ・ドーピング規則違反にあたらないことを、処方する医師およびコーチ・マネージャーに確認する運営となっている。しかし、本運営に関する女子陸上競技部内の講義や資料は日本語であり、本選手は全てを理解できず、コーチ・マネージャーに確認する手順を認識できていなかったため、結果的に、禁止物質を摂取することになった。
コーチ・マネージャーが処方薬の摂取状況を正確に把握できなかったことも原因と認識している。
※1:本経緯は、同社が委託した外部弁護士により、当該選手や担当医師の証言・物証により事実確認したものである。
3.再発防止策
同社女子陸上競技部は、二度とこのような事態を生じさせないよう、以下の対応を実施する。
(1)全選手へのアンチ・ドーピングに関する知識・薬服用時ルールの再教育・理解度の確認の徹底
(2)社外スポーツファーマシストによる薬学に関する講義と確認テストを実施(原則月1回)
(3)インフォームドチョイス認証※2のないサプリメント使用不可の運営ルール追加
(4)運営ルールに関する資料の多言語化(外国籍選手所属時)
※2:国際的なアンチ・ドーピング認証機関「英国LGC社」が運営するアンチ・ドーピング認証プログラムの一つで、認証を取得した商品には認証マークが付与される。
なお、本件を受け、本選手以外の同社所属選手(女子陸上競技部、女子柔道部、トライアスロン部、パラアスリート等、全選手32名)において、アンチ・ドーピング規則違反がないことを確認した。
同社は、再発防止策の徹底により信頼回復に努めるとともに、スポーツのますますの発展に寄与するよう今後も尽力していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、中継輸送専用の自動車保険を販売開始

損保

三井住友海上、地域住民の降雹被害軽減に向け群馬県で実証を開始

損保

三井住友海上、都市型水害の被害軽減に向けて「内水氾濫予測システム」を構築

損保

三井住友海上、「かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2024」で道下美里選手が優勝

損保

三井住友海上、三井住友海上文化財団による2024年度「コンサート開催地」および「助成先」決定

損保

三井住友海上、大地震発生時に自治体向けサービスの無償提供を開始

生保

明治安田生命、日本バドミントン協会の未来世代応援に関するパートナーシップを締結

損保

三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、ライドシェア事業向けの自動車保険を販売開始

生保

太陽生命、「JLPGAレジェンズツアー太陽生命 元気・長生きカップ2024」を開催

生保

第一生命、全国市民ランナー応援プロジェクト「RunwithYou」2024年度スタート

関連商品