アニコム ホールディングス、犬猫の遺伝病撲滅に向けた取り組み状況を公開
アニコム ホールディングス(以下、アニコム)は、2017年より犬猫の遺伝病撲滅に向けた取り組みを実施している。主にブリーダーに向けた遺伝子検査の提供と、その結果にもとづく適切なブリーディングの提案を行ってきたところ、『犬猫の遺伝病は確実に減らせる』ということが明らかになってきた。
(※)シェアは、各社の2019年の契約件数から算出。
■ 背景:犬猫の遺伝病を生み出した人間の責任を考える
そもそも犬や猫は、大昔に野生動物から『家畜』として人間と共に暮らすようになった後、近代以降に「犬種」や「猫種」を人間が創り出し、現在の『ペット』という形態として確立されてきた。この犬種や猫種といった品種を生み出す鍵となるのが「遺伝子」である。
胴長短足のダックス・フンドや世界最小の犬種チワワなど、個性際立つ品種を確立させるには、その特徴をより顕著に出すよう交配(ブリーディング)をする必要がある。いわゆる近親交配に近いことを繰り返して、ようやく品種を生み出すことができるのである。そのため犬や猫の場合、他の生物と比べて非常に血が濃くなっていると同時に、病気の遺伝子(=遺伝病)も色濃く受け継いでしまっている。
もちろん我々人間は、こうした遺伝病を意図的に生み出そうとしてブリーディングを行ってきたわけではない。しかし品種を生み出すと同時に、遺伝病も生じさせてしまったのは事実である。だからこそアニコムでは、遺伝病を撲滅させるのも、犬猫と共に生きる我々人間の責任ではないかと考えた。
そこで取り組んだのが、ブリーダーにおける遺伝子検査と、適切なブリーディングの提案である。
■ 実績:4年間で、のべ21万件の遺伝子検査を実施
■ 実例:コーギーの変性性脊髄症(DM)について