損保ジャパン日本興亜、介護費用の実態を調査~介護費用総額の平均は787万円
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損保ジャパン日本興亜は、年間約10万人が「介護離職」を余儀なくされ※、離職した本人自身の経済的損失だけでなく、雇用する企業にとっての損失が大きいことなど日本経済における大きな課題となっている現状をふまえ、介護費用の実態を調査するアンケートを実施した。
※出所:総務省統計局「平成29年就業構造基本調査」
このアンケートは全国の20~69歳の男女で、過去3年以内に親・配偶者いずれかの介護経験があり、かつ現在は介護を終了している人を対象に調査したもの(有効回答数1,539名)調査結果のポイントは次のとおり。
1.介護期間と介護費用
・介護期間平均は約3年7ヶ月(43.1ヶ月間)
・介護開始時に掛かった初期費用平均は98.1万円、介護開始以降の月額介護費用平均は12.7万円
・介護費用総額平均は787万円
2.働き方の変化と介護費用の関係
「働き方に変化があった」と回答した方の介護費用総額平均は1,034万円であり「働き方に変化はなかった」と回答した方のおよそ倍であることが分かった。
3.介護方法別介護費用
・「入居型施設利用」と回答した方の介護費用総額の平均は1,164万円。
・「同居介護(在宅)」は平均655万円、「別居介護(在宅)」は平均415万円と他の介護形態と比較して最も高額となった。