大同生命、中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」 2024年11月度調査レポート公表~「従業員のがん検診実施率」は50%
大同生命は、全国の中小企業経営者を対象としたアンケート調査「大同生命サーベイ 」 を、 2015年10月から毎月実施している。このほど、「中小企業のがん対策」について調査した2024年11月度レポートを公表した。
それによると、中小企業経営者の75%が「自身や従業員のがん対策に関心がある」と回答しており、調査開始時(2021年2月)から10ptの増加となった。直近3年の調査でも同様の傾向であり、経営者の「企業がん対策への関心」は一定の水準にある。また、中小企業で働く従業員の50%が「がん検診を受診した」と回答している。こちらは前回調査(2023年11月)から4ptの増加となった。これについて中川恵一がん対策推進企業アクション議長(東京大学医学部附属病院放射線科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授)は、「残り半数の方が受診していないことを考えると、まだまだ道半ばであると言えるのではないだろうか」と述べている。
また、今回の調査においても、「がん検診は個人の問題なので企業としてどの程度関与してよいかの判断が難しい」と考える経営者が多くいた。中川議長は、「日本では『がん患者の3人に1人は働く世代(20~64歳)』であるので、すでにがん検診は「特別な検査」 ではない。受診者の年齢にもよるが、職域での定期健診に検査項目(胃部X線検査、胸部X線検査、便潜血検査等)が含まれているケースが大半なので、経営者のみなさまには、迷われることなく従業員へ受診を案内してほしい」との意見を述べている。