SOMPOHDと東京藝術大学、「芸術×福祉」の産学連携プロジェクトを開始
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SOMPOホールディングスと東京藝術大学は、4月から「芸術×福祉」の視点で、社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)に寄与する人材の輩出と、多様な人々が共生できる社会環境の創出を目指す「Diversity on the Arts Project[通称:DoA(ドア)]」(ディレクター:日比野克彦美術学部長)を開始する。
DoAでは、芸術の特性である「個性を魅力とする価値観」と、福祉の「その人の立場に立って行動する思考」を重ねながら、多様な人々が互いを享受し、共生していく環境を創造するコミュニケーション・クリエイターの育成を行う。また、東京藝大近郊の谷中エリアにDoAに必要な情報をリサーチし、試行、実習していく場所として、民家を改修した拠点をつくり、DoAを発信していく。
なお、社会的包摂とは、高齢者や障がい者などの社会参加の機会を増やし、地域社会の一員として、互いに支え合う考え方。
◆具体的な取り組み内容
▽東京藝大に「芸術×福祉」を実践的に習得する講座を開講
2017年度から東京藝大に「芸術×福祉」を実践的に習得する講座を開講。講座は、東京藝大でのアート・コミュニケーションの基礎を学ぶ講義をはじめ、SOMPOHDの介護事業子会社の専門性の高い職員による講義や介護施設および介護研修施設の場を活用した実習などを行う。また、東京都美術館と東京藝大が連携して行っているアート・コミュニティ形成事業とも連動した講義も行う。
なお、同講座は学校教育法に基づき文部科学省が定める履修証明プログラムとして開講し、120時間以上の講座受講など所定の要件を満たした受講生には履修証明書を発行する。講座の詳細は、1月27日に東京藝大のホームページに募集要項を掲載予定。
▽「芸術×福祉」の実践・リサーチの場としてDoAの拠点を設置
多様な人が交流できる場として、東京藝大近郊の谷中エリアに民家を改修したDoAの拠点を設置する。ここでは東京藝大のスタッフやコミュニケーション・クリエイターが常駐し、子どもから高齢者まで地域住民が出入りできる場として、DoAの目指す姿を実践しながら探っていく。