SOMPOホールディングスとSOMPOケア、介護のリアルデータ活用サービス『egaku』事業開始

SOMPOホールディングスとSOMPOケアは、介護現場等で収集されるリアルデータ※1を起点とした介護業界の社会課題解決につながるサービスを提供する『egaku』事業を開始した。
SOMPOホールディングスは、「安心・安全・健康のテーマパーク」のブランドスローガンのもと、「世界に誇れる豊かな長寿国日本」の実現に貢献するため、SOMPOグループで介護事業を担うSOMPOケアを通じ、最高品質の介護サービスの提供に取り組んできた。また、両社は介護・シニア事業の新たなステージとして、「安心・安全・健康のリアルデータプラットフォーム（以下、「介護RDP※2」)」の構築に取り組んでいる。介護RDPを通じて、広く日本の介護利用者と家族へのサービス品質向上、介護現場の効率化および介護職員の満足度向上を加速させ大きな社会価値を生み出すことを目指している。
現在、日本の介護産業は少子高齢化に伴う高齢者の増加と労働人口の減少によって、介護人材の労働需給ギャップをはじめ多くの課題を抱えており、将来にわたって持続的に介護サービスを提供可能とする体制を早期に構築していく必要に迫られている。
これまで、SOMPOホールディングスおよびSOMPOケアは、複数の他介護事業者とも協業しながら、日本の介護産業を支えるためのソフトウェアとサービスの開発を続けてきた。そしてこのたび、SOMPOグループ内での活用に留まらず、多くの介護事業者さまに活用の輪を広げ、付加価値を創出していくために、2023年4月から介護RDPを『egaku』事業として本格展開することとした。
※1 個人・企業の実世界での活動についてセンサー等により取得されるデータ（健康情報等）
【対義語】バーチャルデータ：Web、SNSなどのネット空間での活動から生じるデータ
※2 介護RDPは介護現場で得られるデータを有効活用することで、生産性や品質向上を実現するもの
■提供するサービス
『egaku』事業では、データ活用サービス（ソフトウェア）、デジタル化支援サービス、プロフェッショナルサービスの3種類のサービスを提供する。
・デジタル化支援サービス
各種介護システム導入支援、ITインフラ設計、運用管理
・データ活用サービス
ケアプランとサービス実績の乖離を可視化し、援助スケジュールの最適化をサポート
利用者と対話できる時間が増え、介護品質が向上
体調変化の可視化やアラート表示により、早期に適切な介入が可能
・プロフェッショナルサービス
専門職コンサルティング、マネジメントコンサルティング、情報提供サービスなど
介護事業者のデジタル化、システム化を支援し、それに伴うサービス品質の向上と職員の負荷軽減に寄与することで、介護産業の持続可能性向上に貢献していく。
■提供するサービスの特徴
・SOMPOケアの施設運営ノウハウを基に開発したサービスを、介護現場で実際に活用しながら生産性や品質向上の効果を確認し、ブラッシュアップしたものである。
・他の介護事業者でも、活用効果を確認できている。
・現在利用中の介護業務システム（記録システム等）からの切替えは不要であり、初期コストを抑制できる。
・介護業務システムに収集されたデータを見える化し、有効活用することが可能。各社の介護業務システムの価値をさらに高め、顧客へより高い付加価値を提供できる。
・データの有効活用を通して、顧客が介護業務システムの活用意義をさらに実感できる。
■今後の展開
SOMPOホールディングスとSOMPOケアは、介護事業者のDXをサポートし、介護産業に関わるより多くの人々にデータ活用の有用性を実感してもらえるよう、サービスを進化させ『egaku』事業を推進していく。それにより、介護業務システムの活用をはじめとした介護事業運営におけるデジタル化の意義を一層高め、各関係機関とこれまで以上に連携を強化し、共に介護産業のDX推進に取り組んでいく。