三井住友海上、テーマパーク専用リスクコンサルティングサービスを開発
三井住友海上は、園内における熱中症対策や周辺道路の交通事故を防止するテーマパーク専用リスクコンサルティングサービスを開発し、7月25日に開業予定の「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」※1に提供する。
同社は、本サービスの提供を通じて、テーマパークにおける安心・安全な施設運営を後押しするとともに、観光業の発展と地域経済の活性化に貢献していく。
※1:同社は「JUNGLIAオフィシャルパートナー」に参画している。
JUNGLIAオフィシャルパートナーが続々決定(ジャングリア沖縄2025年4月24日ニュースリリース)
1.背景
テーマパーク業界は、新型コロナウイルス禍以降、インバウンド需要の高まりや技術発展による新アトラクションの登場等を背景に、業績や入場者数が増加傾向にある※2。一方で、来園者が安心・安全に楽しめる環境づくりや、社会課題であるオーバーツーリズムへの対応など、施設運営に求められるリスク対策は多岐にわたる。
このような状況を踏まえ、同社グループがこれまで蓄積してきたリスクマネジメントの知見や事故データを活用することで、テーマパークごとに最適なリスク対策手法を提供し、来園者や周辺住民に安心・安全をお届けできると考え、本サービスの開発に至った。
※2:(出典)経済産業省「特定サービス産業動態統計調査/13.遊園地・テーマパーク(2024年)」
2.概要
第一弾として、ジャングリア沖縄向けに以下のサービスを提供する。
(1)熱中症予防と発症時の対応支援
・環境省の「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン」※3等を基に、園内における熱中症のリスクや発症時の休憩場所等を可視化する「ジャングリア沖縄専用レストマップ(仮称)」を提供する。予防策や発症時の応急処置も掲載し、熱中症の効果的な対策を支援する。
・今後、来園者が熱中症を発症した際にお見舞金を支払う保険商品や、レストマップに掲載するQRコードから簡単に加入手続き・保険金請求ができる仕組みの提供を検討していく。
※3:(出典)環境省「熱中症予防情報サイト/夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン2020」
(2)周辺道路の交通事故防止
・那覇空港等の主要ターミナルからジャングリア沖縄までのアクセスルートにおける事故多発マップを提供する。交通事故統計情報のオープンデータを基に、事故発生地点を可視化し、レンタカー会社等の地域交通事業者とともに来園者の交通事故啓発活動を行う。
■参考:ジャングリア沖縄(https://junglia.jp/)
神秘と生命力に満ちた世界自然遺産「やんばる」を擁する沖縄北部の圧倒的な大自然を舞台に、都会にはない興奮と贅沢の体験を通して沖縄の旅を変えるテーマパークである。