JA共済連、6月に自動車共済の仕組改訂等を実施
JA共済連は、農業者向け保障拡充等を図るため、6月1日から、「レッカー・ロード費用保障条項」の新設をはじめとする自動車共済の仕組改訂等を実施する。
ついては、主な改訂の内容を以下のとおり案内する。
1.仕組改訂等の全体像
農業者向け保障拡充の観点からレッカー・ロード費用保障条項を新設するとともに、昨今の環境変化を踏まえ、車両諸費用保障特約の保障拡充等を実施する。
また、直近の収支実績に基づき共済掛金率水準を見直すとともに、仕組改訂に伴う共済掛金率変更を実施する。
・農業者向け保障拡充
(1)レッカー・ロード費用保障条項の新設
・環境変化等への対応
(2)車両諸費用保障特約の保障拡充等
(3)共済掛金率水準の見直し
(4)所要の整備
2.仕組改訂の内容
(1)レッカー・ロード費用保障条項の新設
①農業用自動車を含む全車種を対象としたレッカー・ロード費用保障条項を新設する。この条項では、被共済自動車が事故・故障・車両トラブルにより走行不能となった場合に、走行不能となった場所から修理工場等まで被共済自動車が運搬された際に必要となるレッカー費用・陸送等費用・宿泊費用・帰宅等費用または走行不能となった場所において被共済自動車を自力で走行できる状態に復旧する際に必要となるロード費用を保障する。
②これまでのレッカー・ロードサービスによる作業提供に加えて、この条項により、被共済者自ら業者を手配し負担されたレッカー費用・ロード費用も保障する。
③この条項は自動付帯とし、記名被共済者が法人の契約および特別割増・割引契約(資格審査契約を含む。)に限り、任意付帯とする。
(2)車両諸費用保障特約の保障拡充等
①適用条件の変更
これまで車両諸費用保障特約の付加には、車両条項を付帯する必要があったが、車両条項を付帯せずとも、この特約の付加を可能とする。
②保障範囲の拡充
自然の消耗を原因とする電気的または機械的故障により走行不能となった場合も保障対象とする。
(注)ガス欠、バッテリー上がり、バッテリー液の消耗等、自動車の電気系統の故障または機械系統の故障を伴わない走行不能の場合は含まない。