アニコムグループ、世界最大規模の犬の腸内細菌叢データ約17万件を分析
アニコムグループでは、2016年からペットの腸内細菌に関する調査・研究を開始し、腸内細菌と健康の関係性について分析を行ってきた。この度、約17万件の犬の腸内細菌叢検査結果と約64万件の保険金支払データを分析した結果、犬の健康に深く関わっている悪玉菌や善玉菌等が判明した。
※ 世界最大規模:2023年5月2日時点で、世界で犬の腸内細菌叢検査を実施している各社の公表データからアニコムグループにて調査
◆犬の腸内細菌叢を分析した結果
保険金支払データと犬の腸内細菌叢検査結果をクロスさせて分析したところ、主だったポイントとして、以下2点が分かった。
・加齢によって、腸内細菌叢の多様性が低下する
・加齢によって、プロテオバクテリア門エンテロバクター科の細菌が増加する
さらには全ての年齢においてプロテオバクテリア門エンテロバクター科の細菌が多い方が、ほぼ全ての疾病(誤飲・骨折を除く)の発症率を引き上げており、必要とされた診療費も増加していることが分かった。
これらのことを踏まえ、アニコムグループでは、犬の腸内細菌叢を、疾病の発症率や診療費の多寡にもとづいて悪玉菌・善玉菌に分類し、新たな腸内細菌叢検査結果の判定に繋げていく。