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三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、MS&ADインターリスク総研、ガス漏洩検査カメラを活用した防災診断サービスを開発

三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保ならびにMS&ADインターリスク総研は、今般、コニカミノルタ株式会社(以下コニカミノルタ)のポータブル型赤外線カメラを活用した、可燃性ガスの漏洩箇所を特定する防災診断サービスの提供を開始した。
本サービスは、MS&ADインターリスク総研が開発したもので、従来の防災診断サービスに加えて、火災・爆発の大きな要因となる可燃性ガスの漏洩箇所を「みえる化」し特定することで、火災や事故の未然防止対策に活用するなど、お客様の防災・減災取組をサポートする。
1.本サービス実施の背景
近年、国内の可燃性ガスによる火災・爆発事故は減少しておらず、全体に占める割合は増加している。
可燃性ガスの漏洩を伴う火災・爆発事故は大きな被害を及ぼすことにもつながるため、そうした事故の未然防止が社会課題となっている。そこでMS&ADインターリスク総研は従来から実施している防災診断サービスをコニカミノルタの画像可視化技術と融合させることにより、より高度な防災診断サービスを提供し、設備の老朽化や人材不足に悩む製造現場を視覚的にサポートすることで火災・爆発リスクの低減への貢献を目指してきた。
MS&ADインターリスク総研とコニカミノルタは、2020年3月に工場を保有する三井住友海上の火災保険契約者を対象に、本サービスの実証実験を行った。その後実証実験と検証を重ねた結果、本サービスがガス漏洩箇所の特定に役立ち、ガス漏洩に伴う火災・爆発事故の未然防止に有効であると判断し、今般、正式なサービス提供開始に至った。
2.本サービスの対象
製造工程でガスを使用する工場、ガスボイラーや大型のガス調理器具を有する施設、老朽化が進んでいる設備など、炭化水素系ガス*を使用する様々な業種を対象にしている。
*検知できるガスは炭化水素系ガス(炭素と水素の結合を有するガス、アセチレンを除く)となる。
3.本サービスの主な内容
MS&ADインターリスク総研、またはコニカミノルタの社員がお客様を訪問し、要望の箇所やガス漏洩が懸念される箇所を対象に、ガス漏洩検査カメラによる診断を実施する。診断結果をその場で提示するとともに、動画ファイル付きレポートを提出する。
4.「ガス漏洩検査カメラ」の概要
炭化水素系ガス(炭素と水素の結合を有するガス、アセチレンを除く)を検知できる特殊赤外線カメラを使用して、目に見えないガスの動きを検知し、可視映像と重ねることでガスの存在箇所を濃度に応じたカラーマップで表示する。これによりガス漏洩箇所の特定や、拡散する可燃性ガスの動きをみえる化する。
5.「ガス漏洩検査カメラ」の活用例
・高所等の日常点検が難しい箇所でのガス漏れ箇所の特定や点検に
・可燃性ガスに対する局所排気装置の効果検証に
・設備再稼働前のガス漏洩箇所の事前確認に
6.今後の展望
本サービスの提供を通じて、ガス漏洩による火災・爆発事故の未然防止や事故発生後の再発防止策検討など、様々な場面でお客様の防災・減災取組に貢献していく。また、三井住友海上、およびあいおいニッセイ同和損保の契約者を中心に本サービスを展開し、事故削減に寄与することで、本サービスを利用されたお客様に対して、診断結果を踏まえた火災保険の引受けにつなげることを目指す。

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