三井住友海上、「あおり運転の疑い」検知機能の提供開始
三井住友海上は、2021年1月より、フリート契約向けドライブレコーダー・テレマティクスサービス『F-ドラ』に、従業員の「あおり運転の疑い」を検知する機能を追加する。
本機能は、三井住友海上および専用ドライブレコーダーを共同開発した株式会社JVCケンウッド(以下「JVCケンウッド」)の両社で開発したものである。専用ドライブレコーダーのADAS(先進運転支援システム)が、一定速度以上で走行し、前方車両との車間距離が継続的に短い状態となっている運転を検知する。「あおり運転の疑い」を検知すると、専用ドライブレコーダーから運転者に注意喚起を促すアラートを発信する。また、企業の管理者は、専用サイト上で、その発生事実と映像を確認することができる。
三井住友海上は、今後も企業の安全運転取組の推進を支援し、事故のない快適なモビリティ社会の実現に貢献していく。
1.開発の背景
「あおり運転」が社会問題化している中、2020年6月に道路交通法が改正され、「あおり運転」が厳罰化された。従業員が「あおり運転」をした場合、企業として従業員の免許取消等による運転者(労働力)の減少や風評被害等を受けるリスクがある。
こうした社会環境を踏まえた安全運転取組を推進したいという企業のニーズに応えるため、従業員の運転が予期せず「あおり運転」と受け取られないよう注意喚起を行う新機能を開発した。
2.「あおり運転の疑い」検知機能の概要
(1)利用条件
①利用開始日:2021年1月頃予定
②利用対象:『F-ドラ』を利用されるすべてのお客さま
③利用料:本機能の追加によるサービス料の変更はない。
1カ月あたりのサービス料は現行通り。
スタンダードプラン:1,500円(税別)/1台、シンプルプラン:1,300円(税別)/1台
(2)特長
①検知する運転動作
運転動作
一定の速度以上で走行し、前方車両との車間距離が継続的に短い状態となっている運転
②運転者へのアラート機能
専用ドライブレコーダーが、「あおり運転の疑い」を検知すると、運転者に注意喚起を促すメッセージを発話する。
③企業管理者への通知機能
『F-ドラ』利用者専用のポータルサイト上で、「あおり運転の疑い」が発生したことを確認することができる。また、専用ドライブレコーダーから同サイトに検知した動画も送信されるため、実際の映像を確認しながら運転者に適切な指導を行うことができる。
3.今後の展開
三井住友海上とJVCケンウッドは、『F-ドラ』を通じてAIによる危険運転の検知を行うことで、企業の安全運転取組を支援していく。事故のない快適なモビリティ社会の実現に貢献すべく、引き続き、AI精度の向上に努め、危険運転防止につながるソリューションを提供していく。