新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

損保ジャパン日本興亜、保険引受審査でAIを導入を発表

損保ジャパン日本興亜は、専門的な知識が必要とされる企業分野商品で保険引受審査の自動化・高度化に関する取組みを進めている。この取組みの第一弾として、取引信用保険の保険引受審査で、6月からAI(デジタル技術)を導入することを決定した。
1.背景・経緯
取引信用保険は、契約者(被保険者)が保有する取引先に対する売掛債権を補償する保険である。
国内企業の売掛債権規模は200兆円超(財務省「法人企業統計調査2016年度」による)である一方、保険や保証などで保全されている債権はそのごく一部にとどまっている。また、取引信用保険では、保険契約の引受審査に、企業信用力の分析など専門的な知識が必要とされることから、お客さまに迅速な保険提案ができないなどの課題があった。
今般、損保ジャパン日本興亜は、より多くのお客さまの債権保全や与信管理に資するため、保険引受審査の業務にAIを導入し、企業信用力の分析を自動化・高度化することで、取引信用保険の普及に努めていくことを決定した。
2.概要
①取引信用保険とは
取引先の倒産などにより、契約者(被保険者)が取引先に対して有する売掛債権などの回収ができなかった場合に、契約者(被保険者)が被る損害を補償する保険である。
②取引信用保険におけるAIの活用内容
◆AIが、契約者(被保険者)の取引先企業の財務情報やマクロ経済情報などを含む周辺情報を考慮し、取引先企業の信用力を分析する。
◆損保ジャパン日本興亜は、AIが分析した取引先企業の信用力を参考に、保険金額・保険料率などの保険引受条件を決定する。
3.今後の取組み
SOMPOホールディングスグループでは、「Digital Disruption」の時代に対して、自らが積極的にデジタルトランスフォーメーションを仕掛け、デジタル対応力をコアコンピタンスとした「真のサービス産業」のグループとなることを目指している。
グループの中核事業を担う損保ジャパン日本興亜は、企業分野商品でAIを活用し、保険引受審査の自動化・高度化を進め、保険引受判断の迅速化などお客さまへのサービス提供を一層強化していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

イーデザイン損保、事故のない世界を共創する「SafeDriveWith」プロジェクト渋谷区への&e運転データ連携を開始

損保

損保ジャパン、理化学研究所を「自動車事故リスク予測AIモデル」を開発

損保

あいおいニッセイ同和損保、スマートウオッチ×損保「建設現場安全みまもりプラン」を提供

損保

SBI損保、自動車保険「カシャッとスピード見積り」を大幅リニューアル

損保

損保ジャパン、カスタマーセンターにおいてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進

生保

エヌエヌ生命、引受査定業務におけるAIの実装準備を開始

生保

三井住友海上あいおい生命、UbieとAI受診相談サービスの実証実験を開始

損保

SOMPOホールディングス、損保ジャパン、SOMPOリスクマネジメント、SNSを活用した水災被害状況分析・被害推定システムを開発

損保

東京海上日動、衛星企業3社と協業し、人工衛星画像を活用した保険金支払い高度化へ

生保

SOMPOひまわり生命、AIがお勧めの特約をレコメンド

関連商品