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三井住友海上、IoTスマートごみ箱で観光地のごみ散乱抑止と再資源化を推進

三井住友海上とMS&ADインターリスク総研は、IoTスマートごみ箱を活用して観光過密地域のごみ散乱抑止・再資源化を促進する事業を、富士吉田市と5月から開始した※1。
本事業を通じて、インバウンドを中心とした観光客が集中する地域のオーバーツーリズム解消を実現するとともに、ごみ管理の効率化と環境保全、観光地のさらなる魅力向上に貢献していく。
※1:本事業の再委託先は、以下のとおりである。
株式会社フォーステック、株式会社ピリカ、株式会社KDDI総合研究所
1.背景
国内外で観光需要が回復し、多くの観光地が賑わいを取り戻している一方で、一部の地域では、オーバーツーリズムによる過度な混雑やマナー違反が問題となっている。地域住民の生活への影響や観光客の満足度低下が懸念されるため、国は、持続可能な観光地域づくりに向けたマナー違反の防止・抑制等の各種対策に取り組んでいる。
このような中、両社は、富士吉田市やスタートアップ企業などと連携し、日本を代表する観光資源である富士山周辺地域において、デジタルの力を活用してごみの散乱を抑止し、再資源化を促進する事業を開始した。本事業は、環境省の「ごみのポイ捨て・発生抑制対策等モデル事業」※2に採択されている。
※2:(出典)環境省「ごみのポイ捨て・発生抑制対策等モデル事業(観光庁連携事業)の採択結果について」
2.事業の全体像
(1)概要
人流データにより特定した富士吉田市の観光過密地域に、フォーステック社が提供するサイネージ付きのIoTスマートゴミ箱「SmaGO」を設置し、観光地のマナー啓発・分別案内等を行う。SmaGOは太陽光発電・蓄電機能を備えており、溜まったごみを自動で1/6程度に圧縮する。また、通信機能により、設置場所周辺のごみの蓄積状況を管理・分析できるため、効率的なごみの回収作業やごみの散乱抑止・再資源化を促す取組につなげることができる。
(2)役割
三井住友海上:事業全体統括、企画、実証実験実施、分析、SmaGO破損時の補償提供
MS&ADインターリスク総研:事業全体統括、企画、実証実験実施、分析
富士吉田市:ごみ回収、告知・分析支援
フォーステック:SmaGO提供・運搬・設置
ピリカ:ごみ散乱データ収集・提供
KDDI総合研究所:ごみ分別データ収集・提供
3.今後の展開
本事業の結果を踏まえ、ごみ管理の効率化や環境保全意識の向上につながる取組を全国に拡大し、オーバーツーリズムにより生じる地域のごみ問題解決と、さらなる観光振興に貢献していく。

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