あいおいニッセイ同和損保、AIで人工衛星画像を解析し、台風発生時に各地域の建物平均損害額を被災後最短3日で可視化
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あいおいニッセイ同和損保は、広島大学と研究を進めている人工衛星などから地球の表面を観測・解析する「リモートセンシング」技術と、建物被害AI自動判読技術を組み合わせ、地域別に建物損害額を最短3日で可視化する取り組みを2023年度より開始する。被災地域の人工衛星画像や航空写真から各地域の建物損害額を推計する取り組みは世界初となる。
これにより、人工衛星画像や航空写真が得られた台風被災地域では、事故受付から損害調査開始までの平均日数を7日短縮できるほか、優良住宅修理業者の手配による養生・修理着工の早期化、また提携する自治体との情報共有による罹災証明書の手続き迅速化支援などに活用する。
◆取組概要
(1)取り組みのイメージ
被災地域の衛星画像や航空写真を入手後、最短3日で地域別の建物損害額を把握し、同社のお客さまを含む被災地域の復旧支援に活用する。
(2)取り組み開始時期
2023年度以降、激甚災害指定相当の強風被害や、震度6弱以上の地震被害が複数地域で確認された場合、該当地域の人工衛星画像または航空写真を入手し、解析結果を活用する。
◆今後の展開
屋根瓦は台風に限らず地震の揺れによる被害も発生しやすく、台風・地震発生後は、降雨・降雪による二次被害を防ぐため専門業者によるブルーシートを用いた養生作業が必要である。そこで、ブルーシートも識別する建物被害AI自動判読技術によって養生作業の進捗把握・養生業者の早期手配・着工の迅速化を目指すなど、グループ事業会社間で本取り組みの共同利用等を検討し、グループ全体でお客さま体験価値の向上に努めていく。