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SOMPOヘルスサポート、WFunパルスサーベイの開発およびサービス提供開始

SOMPOヘルスサポートは、産業医科大学産業生態科学研究所環境疫学研究室とマスターライセンス契約を締結している、労働機能障害評価プログラム「WFun(*1)」を活用したパルスサーベイを開発し、コロナ禍におけるニューノーマルでの新たな健康経営対策としてのサービスを2020年12月から提供を開始する。
なお、「WFun」は健康経営度調査において求められているプレゼンティーイズム(*2)検証のための測定推奨ツールとして、経済産業省が策定している「企業の健康経営ガイドブック」にも掲載されている。
*1 WFun:健康問題による労働機能障害の程度を測定するための調査票(WorkFunctioningImpairmentScale)。詳細は2.(1)特徴を参考。
*2 プレゼンティーイズム:何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、何らかの体調不良があるまま働いている状態
1.背景
新型コロナウイルスの感染拡大を機に在宅勤務が急速に普及し、多くの企業で「働き方改革」が進められている。
とりわけテレワークの効果については、2020年9月14日に東京都産業労働局が報道発表した「テレワーク導入実態調査」によると、通勤時間の削減、勤務時間中の移動時間の削減、育児・介護中の従業員への対応として、高い効果が生まれるという調査結果が報告されている。
これまでのように、オフィスに全員が出社する環境であれば、管理職は部下と直接顔を合わせることで、顔色や声色、身だしなみ等の変化から部下の変調に気が付くことが出来た。テレワーク等の環境下においては、テレビ会議システムが普及したものの直接顔を合わせる機会が減少し、部下の変調等に気付きにくくなっている。また、出社時においても感染予防対策としてマスクを着用するため、顔色や表情等から変調を察知することが難しくなっており、ニューノーマルに対応した不調者の発生を防ぐ対策が急務となっている。
2.サービスの概要
従業員個々の体調により生じている仕事の困り度を労働機能障害の程度として、定期的に測定する。従業員の労働機能障害の変化を確認し、適時に管理職によるラインケアや産業保健スタッフ(産業医や保健師等)による対策に活用できる。また、分析結果に基づいた各種ソリューションサービスについて提案する。
(1)特徴
・調査票は簡易な7つの質問のみで構成され短時間で回答できる。
・「労働機能障害の程度」(お仕事のお困り度)を測定し、点数として評価する。
・質問項目には医療情報を用いないため、専門職ではない職場の担当者でも取り扱いやすい内容である。
・評価は、性別、年齢、職種などに影響されないため部署や会社間の比較が可能である。
・サーベイ結果は即時参照可能であり、タイムリーなラインケアや産業保健スタッフによる対策として活用可能である。
(2)主なサービス内容
①アンケート調査の実施(個人、及び集団分析結果の提供)
②管理職に対するラインケア実践に関する支援
③WFunパルスサーベイを活用した健康経営銘柄・健康経営優良法人認定取得支援
④従業員に対する専門職による健康支援
⑤ヘルスリテラシー向上のための各種研修
⑥健康経営全般に対するコンサルテーション
3.今後の展開
SOMPOヘルスサポートは、2011年1月よりプレゼンティーイズムの測定を可能にする日本初のアセスメント・プログラム「WLQ-J」を提供し、2019年1月より「WFun」を加え、従来より多角的なデータから健康と労働生産性の関係性について科学的な分析を可能とした。
今後は、「WFun」を定期的な観測だけでなく継続的な観測でも活用し、時系列のデータを分析することで、より効果的な健康支援の実現を目指す。

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