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イーデザイン損保、生成AIを活用した業務支援ツールを開発、事故対応サービス業務を高度化

イーデザイン損保は、生成AIを活用した新しい業務支援ツールを開発・実装した。本ツールは事故対応サービスに特化しており、社員がより迅速かつ正確に業務を遂行できるよう支援する。これにより、スピーディーな保険金支払いを実現し、お客さま体験の向上に寄与することを目指す。
同社は、インシュアテック企業として、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。業務プロセスにおいては、2024年4月から全社員向けにセキュアな環境でアクセスできるchatGPTを展開するなど、社員の生産性向上・業務効率化に向け、生成AIを活用した施策を実施してきた。
この度、同社では、DXの一環として、RAG※1という生成AI技術を活用し、事故対応サービスに特化した業務支援ツールを自社開発した。社員が同ツールに質問を入力すると、AIが社内で保有する様々なマニュアルや保険約款解釈の事例、社内FAQ等を参照し、迅速に回答する。
事故対応サービスの業務では、個々の事故内容に基づき、各種法令や保険約款、車や医療の知識、過去の裁判例などの多角的な観点から、適切に判断し対応することが求めらる。しかし、参照すべき情報が分散しており、社員が判断する際に時間や労力がかかるという課題があった。
本ツールを事故対応サービス部門の社員がセカンドオピニオンとして活用する※2ことで、お客さま対応や保険金支払いに関する迅速な判断が可能となる。これにより、スピーディーな保険金支払いを実現し、業務効率化によって生まれた時間を活用して、お客さま体験の向上につなげていく。
※1
RAGとは、Retrieval-Augmented Generationの略称であり、生成AIが質問に回答する際、自社のデータベースから情報を検索し回答を生成させる手法である。
※2
生成AIには、事実と異なる情報を回答として生成する「ハルシネーション」というリスクがあるため、参照ツールとして活用し、最終判断は社員が行う。

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