SBI損保、SBI Ant Works AsiaのRPAを活用したAPI連携により損害調査業務の効率化を実現
SBI損保は、SBI Ant Works Asia株式会社(以下「SBIAntWorksAsia」)が提供するRPA(※1)製品「Queen BOTRPA」を活用し、「コグニフォトベース」(※2)とのAPI連携を開始する。低コストで導入できるRPAを活用したAPI連携により、1日12時間相当の事務作業の効率化を実現する。
■背景
SBI損保では自動車保険の損害調査業務において、修理工場と画像やデータの送受信を行う際、コグニフォトベースを利用している。これまでコグニフォトベースを利用する際には事案ごとに人の手によってデータを登録する必要があり、登録作業やエラーが発生した際の該当箇所の確認等、一定の作業時間が発生していた。このたび実装する新機能は、当該作業の自動化によって事務作業の軽減・業務効率化を実現する。
■本取り組みの概要
「Queen BOTRPA」を活用したAPI連携を行うことによって、作業ミスのリスクを軽減するとともに、パソコン画面上の数クリックでデータ連携が可能となり、1日12時間相当の事務作業の効率化を実現する。また、作業の効率化によって修理工場との連携の迅速化も図られるため、迅速な顧客対応ひいては顧客体験価値の向上も期待される。
一般的なAPI連携では、システムそのものを改修しソフトウェア間のシームレスな連携を実現する。今回は、コグニフォトベースとのAPI連携を標準機能として持つ「Queen BOTRPA」を活用することで、システムそのものに改修を加えることなくデータ連携が可能となった。
また標準機能の利用のため、製品導入支援の保守費用以外の開発費用は発生していないことに加え、システム部門の負担なく業務部門だけで実装が実現できた結果、システム対応コストの抑制にも貢献している。
SBI損保は「テクノロジーの力で新たな価値を創造する」ことを経営方針として掲げており、このたびの「Queen BOTRPA」によるAPI接続は、最先端のRPAのノウハウを有するSBI Ant Works Asiaとの連携というグループシナジーを活用して同方針を実現した取り組みの一つである。SBI損保は今後も、新技術の積極的な導入と新たな価値提供、グループシナジーの最大化へ取り組んでいく。
※1 Robotic Process Automation
※2 コグニビジョン株式会社が提供するファイル共有・コミュニケーションサービス