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三井住友海上、ウィルポート、インパクトサークル、三井住友海上の3社が業務提携契約を締結

三井住友海上ならびにウィルポート株式会社とインパクトサークル株式会社は、ラストワンマイル配送を担う運送事業者や業務委託ドライバーを支援するため、9月に業務提携契約を締結した。 3社は、各社のサービスを一体となって提供することで、運送事業者の事業継続・拡大を多角的に支援し、ラストワンマイルにおける課題解決(配送効率化、ドライバー確保、事故防止)を目指す。
1.背景・提携内容
運送業界では、近年、EC市場の拡大で宅配便取扱個数は増加する一方、物流の2024年問題※1を踏まえ、一人のドライバーが短時間でより多くの配送を行える環境作りが求められている。また、慢性的なドライバー不足や軽貨物自動車の事故増加も課題となっている。
これらの課題解決に向け、ウィルポートの共同輸配送管理システム「PolarisNavi※2」、インパクトサークルのファイナンスサービス、三井住友海上の運転傾向・事故データ分析を組み合わせることで、持続可能な物流環境の構築を実現する。
※1:2024年4月に予定される自動車運転業務の時間外労働時間の上限規制強化
※2:「異なる荷主の伝票一元管理」「AI配送ルーティング」等の機能により、複数荷主の荷物を混載し、短時間でより多くの荷物を配送できるシステム
※3:オートローン等の金融サービスの利用が難しく、車両を持てない個人に車両を提供し、配送ドライバーとして仕事を始められるよう支援
※4:三井住友海上とインパクトサークルが資本業務提携を締結(2022年10月18日ニュースリリース)
2.取組事例
2023年7月より軽貨物配送事業者の株式会社FIRST LIFEに、ウィルポートのPolarisNavi、およびインパクトサークルの業務委託ドライバー向けオートリースサービスの提供を開始した。
また、三井住友海上が提供するドライブレコーダーの導入も開始しており、同社は本取組を通じて、「共同配送による配送効率化」や「ドライバーの雇用拡大・所得向上」、「自動車事故の削減」を推進し、事業継続・拡大に必要な体制作りを行っている。
3.今後の展開
3社は今後、本取組を全国の運送事業者や業務委託ドライバーに拡大していく。また各社が保有するデータ・システムを掛け合わせることで、物流の効率化と業務委託ドライバーの働く環境・安全に資する新たなサービス開発を行い、ラストワンマイルにおける課題解決に一層貢献していく。

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