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損保ジャパン、デジタル技術導入による保険契約審査事務の完全ペーパーレス処理を開始

損保ジャパンは、保険契約審査事務にデジタル技術を導入し、バックオフィス業務のオペレーションを抜本的に見直し、完全ペーパーレスでの事務処理を開始した。これにより当該業務の効率化をはかるとともに、新型コロナウイルス等の感染症まん延時や大規模災害発生時など有事の際にも業務継続可能な体制を構築していく。
損保ジャパンではお客さまとの保険契約手続き事務の機械化・ペーパーレス化を進めてきたが、一方で、バックオフィスでの保険契約審査事務に関しては依然として職員によるリアル(現地・現物)での事務処理が数多く残っていた。自動車保険や火災保険などの申込書類は、全国の営業店からバックオフィスに送付され、職員の手作業により仕分けされた後、審査担当者は申込書類の現物を確認しながら審査をしていた。これらの現物処理により、バックオフィス業務の効率化が妨げられるとともに、一連の業務が一定の場所でしかできないという制約があった。特に後者に関しては、今般のコロナ禍のような出社を制限せざるを得ない場合や大規模災害が発生した場合など、バックオフィスでの業務継続に支障をきたすリスクがあり、お客さまへの証券の送付が遅れるなど、お客さまの不便につながってしまう可能性があることから、有事の際にいかにバックオフィス業務を継続できるかが課題となっていた。
上記の課題を解決するため、バックオフィスで処理する書類をすべて電子化し、場所にとらわれずに業務を行うことを可能とした。具体的には、バックオフィスに届いた契約申込書類を全件スキャンしてイメージデータ化し、システムへ登録する。システムへの登録後、書類審査担当者への自動仕分けや審査事務、部署間のやりとりのすべてをシステム上で行う。その結果、場所に縛られることなくリモートで業務が行えるようになり、災害発生時に通常のオフィスが被災した場合でも、業務の対応が可能になった。有事の際にも契約計上(成立)、保全、証券送付を滞りなく行えることで、スムーズな事故対応にもつながる。また今回のペーパーレス化により年間1500万枚の紙を削減しており、CO2排出量にして105トン削減している。あわせて、OCR技術やRPA等も活用することで作業を自動化し、業務効率化も図った。

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