損保ジャパン、SOMPOリスク、気候変動・温暖化に関する社会課題を解決するためのパートナーシップ協定を締結

損保ジャパン、SOMPOリスクおよび株式会社ウェザーニューズ（以下「ウェザーニューズ」）は、各社が強みを持つ分野の知見を相互に活用し、防災減災・カーボンニュートラルなど気候変動・温暖化に関する社会課題を解決するため、包括的な相互協力に関するパートナーシップ協定（以下「本協定））を締結した。本協定は、気候変動における持続可能な社会を目指し、お互いの知見や技術の共有・連携を通じて新たな商品・サービスを社会に提供することで、社会全体への貢献と新たな価値を創造し貢献することを目的としている。
１．背景・目的
地球温暖化に伴い多発および激甚化する自然災害への対応、また地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を２０５０年には全体としてゼロにするカーボンニュートラルへの対応など、世界は大きく変容し地球レベルの社会課題に直面している。
損保ジャパンの持ち株会社であるSOMPOホールディングスでは、こうした時流の変化を適切に捉え、お客さまの安心・安全・健康に資する最高品質のサービスを提供し、社会に貢献していくことを体現すべく２０２１年度からの中期経営計画において、「SOMPOのパーパス」を明確化した。また、基本戦略には気候変動・温暖化などによるレジリエンス獲得を掲げており、損保ジャパンおよびSOMPOリスクは社会課題解決に向けた志を共にし、気候変動対応において重要となる気象に関して幅広い知見などに強みを持つパートナーを模索していた。
ウェザーニューズは、様々な市場における気象リスクへの対応策情報をサービスとして提供し、「いざというときに人の役に立ちたい」という理念を持つ企業として、気象リスクへの対応と気候変動およびその影響の緩和と適応に貢献している。また、日々の天気予報から視点を拡大させ、極端気象への対応策、この先の気候変動・激甚災害の解決に向けて社会課題の解決に挑んでいる。その中で、気象リスクの対応、また気候変動全般に関して既存取組みの高度化を検討していた。
損保ジャパンおよびSOMPOリスクとウェザーニューズは、これまでの個別の取り組みでの連携を通じて信頼関係を構築してきた。さらに、気候変動・温暖化をはじめとする社会課題に関してお互いの志を確認し、各社の強みが補完関係にあることを認識し、パートナーシップ締結をすることにした。
２．パートナーシップ協定により実現したい姿
本協定の締結により、各社の強みである気象に関する豊富なデータ・知見と、保険およびリスクサービスに関するデータ・知見とを組み合わせることで新たな価値・ビジネスの創造につなげ、社会課題の解決につなげる。
さらに３社に加えて、政府・自治体、企業、大学・研究機関などを巻き込んだ産官学のエコシステムの核となり、新たな顧客価値やソリューションを創出するプラットフォームの構築を目指していく。
【各社の役割】
・損保ジャパン： 事故データ、保険の提供
・SOMPOリスク：リスクコンサルティングおよびリスクに関するノウハウの提供
・ウェザーニューズ：気象データ、ノウハウの提供
３．今後の取り組み
気候変動・温暖化に関する社会課題を解決するために、以下のような安心・安全・健康に資する取り組みを行う。
（１）データ連携による価値・ビジネスの創造
気象データと事故データとを分析し気象を原因とする事故の予防・予兆に取り組む。まずは防災減災の観点で取り組み、カーボンニュートラルの観点では洋上風力など再エネ分野への展開も目指す。将来的には防災減災に関するリアルデータプラットフォームとの連携を検討していく。
（２）気象アラートの高度化
現在共同して自治体に対して提供している気象アラートサービスを企業に拡張できるプラットフォームに高度化する検討をしていく。
（３）その他
交通インフラに対するサービス開発を検討する。