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セゾン自動車火災、JICAジェンダーボンド(ソーシャルボンド)に投資

セゾン自動車火災は、このたび、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)が、新型コロナ危機を受けて一層浮き彫りとなったジェンダーの課題に対する取組みを強化するため起債するジェンダーボンド(ソーシャルボンド※、以下「本債券」)への投資を決定した。
※ジェンダーボンドとはソーシャルボンド(社会貢献債)の一種で、「ジェンダー平等・女性のエンパワメント(活躍推進)」に関わる課題の解決に資するプロジェクト(ソーシャルプロジェクト)の資金調達のために発行される債券である。
1.本債券について
JICAが発行する債券は、日本政府の「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針改定版」および「SDGsアクションプラン2020」において、SDGsを達成するための具体的施策のひとつとして位置づけられている。
JICAは、人間の安全保障と質の高い成長の実現に向けて、女性に対する差別や社会規範が根強く残る多くの開発途上国に対するジェンダー平等と女性のエンパワメントの推進を目標に掲げている。新型コロナウイルス感染拡大は女性に大きな影響を及ぼしており、特に開発途上国では教育機会や就業機会の逸失、家庭内暴力の増加、女性中心の医療従事者への労働偏在など負の影響が増幅されており、JICAはさらなる課題解決強化に向け取り組んでいる。
本債券は、新型コロナウイルス感染拡大により一層浮き彫りにされたジェンダーに係る課題に対する取組みを強化する目的で、「ジェンダーボンド」として起債され、全有償資金協力事業のうち、①ジェンダー平等に関する政策・制度整備を支援する事業、②女性を主な裨益対象とする事業(女性事業主向けの融資事業、女子教育など)、③ジェンダー活動統合事業(都市鉄道事業における女性専用車両、防犯カメラの設置など)、に該当する事業に充当される。
<本債券の概要>
銘柄第  62回独立行政法人国際協力機構債券
年限   20年
発行総額 100億円
なお、本債券は、ICMA(International Capital Market Association/国際資本市場協会)が定義するソーシャルボンド原則に適合する旨、株式会社日本総合研究所からセカンド・オピニオンを取得している。
2.本債券への投資
本債券への投資は、新型コロナウイルス感染拡大によりに大きな影響を受けた開発途上国の女性に対する対策支援の取組みに繋がり、国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資するものと考え、投資を決定した。
セゾン自動車火災は、「社会的責任の遂行」を経営基本方針の一つに掲げ、SDGsの達成に貢献することを目指している。その達成に向けた5つの重点課題のうちの一つが「ダイバーシティの推進・啓発」であり、今回のESG投資はその一環として取り組むものである。
3.今後の取り組み
セゾン自動車火災は、今後もESG投資を通じ、運用資産の収益向上を図るなかで、資産運用面からも持続可能な社会の実現に貢献できるよう取り組んでいく。

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