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東京海上日動、JR東日本と安全・安心・快適なMaaS社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向けた業務提携契約を締結

東京海上日動と、JR東日本は、今後のMaaS(MobilityasaService)の本格的な進展を見据え、安全・安心・快適なMaaS社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向けた業務提携契約を締結した。
本提携に基づく協業の第1弾として、今冬「代替交通手段としてのMaaSサービス提供」をテーマに掲げ、両社の協業による新たな保険サービス開発に向けた実証実験を実施する。
1.提携の背景
近年、シームレスな次世代の交通を目指す動きとして、鉄道、バス、タクシーなどの様々な移動手段を、決済を含めたひとつのサービスとして統合するMaaSが注目されている。JR東日本・東京海上日動は、ともにMaaS社会実装推進に向けた取り組みに力を入れてきた。
このたび、JR東日本と東京海上日動はMaaS領域で協業し、安全・安心・快適なMaaS社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向けて協力して取り組むことで合意した。
2.具体的な提携内容
鉄道網をはじめとする広範囲な移動サービスや生活サービス、そしてSuicaなどの生活インフラを支えるネットワーク等を有するJR東日本グループの強みと、日本初の損害保険会社として保険サービスの開発を牽引してきた実績や年間200万超の事故対応実績、全国の事故対応ネットワーク等を有する東京海上日動の強みを組み合わせ、以下の取り組みなどを通じて、MaaS領域での新たな価値を提供していく。
(1)双方が展開するサービスやネットワーク・データ等の連携によって、事故発生時等におけるシームレスなSuica連携・MaaSサービス提供を行う新たなサービス・保険商品の共同研究・開発
(2)JR東日本が展開する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」をはじめとするMaaSサービスにおいて安全・安心を提供する保険サービスの共同研究・開発
3.2020年冬~実証実験(協業第1弾)の概要
両社は本提携に基づく協業の第1弾として、2020年冬にJR東日本が提供するSuicaやMaaSサービス「RingoPass」と、東京海上日動のノウハウ・ネットワークを組み合わせた新たな保険サービスの開発に向けた実証実験を行う。
具体的には、「事故発生時の新たな代替交通手段の形として、鉄道・バス・タクシー・シェアサイクル等の広範囲なモビリティサービスを、シームレス・キャッシュレス・ペーパーレスに提供する新たな保険サービス」の開発に向け、東京海上日動の保険に加入する東京都内在住のお客さまを対象に、ユーザビリティ検証を行う。
現状の選択肢では、事故に遭ったお客さまの個別の事情等(例えば、怪我により自身で運転ができない等)にきめ細かく応えられないケースがある。
本実証実験を通じ、このようなケースに対する新たな選択肢を増やすことで、ユーザビリティがどのように変化するかを検証する。
将来的には、「事故発生時の代替交通手段」として、お客さまの個別の事情等に応じて、Suica連携による公共交通機関の利用やMaaSサービスを通じた多様なモビリティサービスといった新たな選択肢も利用可能とすることで、お客さまにとってより価値ある保険サービスの開発を目指したいと考えている。
本実証実験等を通じ、人々の快適な移動と、安全・安心なMaaS社会の実現に向けて取り組んでいく。

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