損保協会、「防災セミナーin岡山」を岡山市で開催
損保協会中国支部岡山損保会では、西日本に甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨から1年経過したことを契機として、7月13日(土)に、岡山市のホテルグランヴィア岡山で、「豪雨災害への備え」をテーマとした防災セミナーを開催した。
冒頭、伊原木隆太岡山県知事から、「復旧・復興に向けたロードマップは概ね順調に進捗しているが、今なお多くの方が仮設住宅での生活を余儀なくされており、生活の再建や被災地域の経済の復興には、未だに多くの時間を必要とする状況にある。第三者による検証委員会の提言を踏まえ、県では様々な取組みを推進している。本日のセミナーでは、自助・共助・公助について、学んでいただきたい」、と挨拶があった。
金杉 恭三日本損害保険協会長から、「「天災は忘れた頃にやってくる」という有名な言葉がある。災害の記憶を決して風化させることなく、将来再び自然災害に見舞われた際に、少しでも被害を軽減できるように備えておくことが重要である。自然災害への備えの一つとして、損害保険について、理解を深めていただくことも有意義である」と挨拶があった。
セミナーでは、「平成30年7月豪雨災害への対応と今後の防災対策」と題して、岡山県危機管理課豊田 和典課長、岡山県土木部河川課有路 稔課長から自治体としての対応について報告があり、「西日本豪雨・アルミ工場爆破時の地域住民の避難行動」と題して、総社市下原・砂古自主防災組織副本部長川田 一馬氏から、自主防災組織から被災時の地域住民の避難行動について報告があった。
次いで、「災害前に備えるべき自助・共助」と題して、兵庫県立大学大学院室崎 益輝教授から平成30年7月豪雨による被災の教訓などを踏まえた自助・共助の重要性についての解説があり、「自然災害への備えのための損害保険の機能と役割」と題して、岡山損保会の若狭 真裕会長から損害保険による経済的備えについての説明があった。
当日は一般消費者など約280名が参加し、「大変勉強になった。今後の自主防災活動に役立てていきたい」「豪雨だけでなく地震も併せて対策していきたい」「このようなセミナーを今後も開催してほしい」といった感想が寄せられた。
同支部では防災の取組みや自然災害による損害を補償する損害保険の重要性を引き続き訴えていく。