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損保ジャパン日本興亜、【国内初】保険を活用した航空機ファイナンススキーム(日本版AFIC)を構築

損保ジャパン日本興亜は日本政策投資銀行(以下「DBJ」)および保険仲介とリスクマネジメントを行うMarshLLC(以下「マーシュ」)と、国内初となる保険を活用した航空機ファイナンススキーム(「日本版AFIC※」)を新たに構築し、第一弾としてイスラエルのEL AL Israel Airlines Limited(以下「ELAL」)によるボーイング787-9型航空機購入において、本スキームを適用した。
※AFIC:Aircraft Finance Insurance Consortiumの略で、複数の保険会社が航空機ファイナンスの元利払いを補償するスキームである。
1.背景
・航空会社の機材購入需要に対応するため、マーシュ主導のもと、民間保険会社4社(「Sompo International」、「Allianz」、「AXIS」、「Fidelis」)で組成される航空機ファイナンスを補償するスキームが2017年6月に開発された。
・AFICを活用した航空機の購入は増加傾向にあり、これまでに50件以上の航空機が、AFICを活用して購入されている。
・このたび日本においても、AFICと同様の補償内容の保険(以下「日本版AFIC」)を損保ジャパン日本興亜が提供し、ELALが航空機を導入する際に、DBJが融資を実行することで、資金調達が可能となった。
2.日本版AFICの概要
・ELALが使用するボーイング787-9型航空機の購入資金に関して、DBJがSPC(特別目的会社)向けに融資を行う。SPCは本融資をもとに航空機を購入し、ELALとリース契約を締結する。
・ELALの倒産などにより、融資の返済ができなくなった場合は、損保ジャパン日本興亜がDBJに対して、融資の残額および金利を保険金として支払う。
・AFICの参加保険会社の1社であり、同社グループであるSompoInternationalのノウハウを活用することで本保険の提供が可能となった。
3.本スキームの意義
・本スキームの導入により、日本の金融機関が損保ジャパン日本興亜の保証する航空機ファイナンスに融資を実行することが可能となる。
・LCCなどを中心に、航空会社は増加傾向にあるが、日本版AFICの活用により、これらの航空会社の資金調達手段を多様化することが可能となる。
・また、航空機ファイナンスを実施するには、航空会社の信用力だけでなく、機材の担保評価、複雑な契約書類の確認など、独自のノウハウが必要である。日本版AFICの導入により、地方銀行を中心に多くの金融機関がリスクを抑えつつ融資を行うことが可能となり、融資の多様化にも繋がる。
4.今後について
今後、損害保険ジャパン日本興亜は、本スキームを他の航空会社にも広げていくことで、日本における航空機ファイナンス市場の発展に貢献していく。

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