損保ジャパン日本興亜、「シートベルトカバー型デバイス」による事故防止サービス開発に向けた実証実験開始
損保ジャパン日本興亜とPOSH WELLNESS LABORATORY株式会社(以下「POSH WELLNESS LABORATORY」)は、POSH WELLNESS LABORATORYが開発した「シートベルトカバー型デバイス」で、ドライバーの眠気や健康状態悪化の予兆検知と事故防止をはかるサービスの提供を目指し、2019年2月から共同で実証実験を開始する。
1.背景
損保ジャパン日本興亜は、損害保険やサービスなど幅広い事業活動を通じて、お客さまの「安心・安全・健康」に資する最高品質のサービスを提供し、社会に貢献することをグループ経営理念として掲げている。
POSH WELLNESS LABORATORYは、「<SMART IMPEDANCE>電気インピーダンス※で世の中をスマートに」をスローガンに掲げ、医療・ヘルスケアから工業分野まで幅広い製品の核となるコア技術の研究開発に取り組んでいる。
今般、両社は、健康に起因する交通事故の削減を目指すことで合意し、SOMPOホールディングスグループのデジタル戦略を推進するSOMPO Digital Labとも連携して、「シートベルトカバー型デバイス」の活用による新たな事故防止サービスの開発に向けて、実証実験と受容性調査をすることとした。
※電気インピーダンスとは、交流回路において電流の流れにくさを示す値であり、電圧と電流の比。例えば、体脂肪率算出などに用いられる。
2.実証実験の概要
本実証実験は第一段階として、損保ジャパン日本興亜が所有する車両のシートベルトに「シートベルトカバー型デバイス」を装着し、シートベルトカバーに埋め込まれた非接触センサーでドライバーの呼吸量・脈拍・運転姿勢を計測する。
同時に、ドライバーの呼吸量・脈拍を精密に計測する医療機器で「シートベルトカバー型デバイス」から収集されたデータの精度を検証する。
あわせて、「シートベルトカバー型デバイス」装着時のドライバーへの負担度合や使用感などのサービスの受容性を確認する。
3.今後の取組み
両社は、眠気や無呼吸症候群、心筋梗塞など、健康状態の悪化の予兆を検知できる「シートベルトカバー型デバイス」を活用する。また、ドライブレコーダーやスマートフォンアプリなどを用いたテレマティクスサービスと組み合わせた複合的なサービスの開発を検討し、さらなるお客さまの事故防止につながるサービス提供に取り組んでいく。