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ジェイアイ傷害火災、2017年度【海外旅行保険事故データ】を発表

ジェイアイ傷害火災は、2017年度の海外旅行保険契約者の事故発生状況についてまとめた。
この調査は、事故データを開示することで海外旅行保険の認知を高め、お客様が安全に安心して海外旅行を楽しんでもらうための取組の一環として毎年実施しているものであり、1996年の調査開始以来、今年で23回目となる。
1. 事故発生率:
2017年度の事故発生率は、3.42%(29人に1人)となった。
2. 補償項目別事故状況:
ケガや病気の治療費用や医療搬送費用を補償する「治療・救援費用」が約半数を占め、手荷物の盗難・破損を補償する「携行品損害」、偶然な事故での出費を補償する「旅行事故緊急費用」が続いている。
対前年比では、旅行事故緊急費用と旅行キャンセル・中断の割合が増加し、その他の項目の割合が減少した。
また、ヨーロッパやアフリカでは「携行品損害」、北米、アジア、オセアニアでは「治療・救援費用」の割合が多く、ヨーロッパと中南米では、「旅行事故緊急費用」が目立つなど、地域により事故の状況が大きく異なる。
3. 高額医療費用事故:
「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円以上の高額医療費用事故は世界各地で発生しているが、特に欧米で多くなっている。なお、同社で2017年度「治療・救援費用」の支払いが300万円以上の高額医療費用事故は68件、その内1,000万円を超えた事故は8件となっている。また、治療・救援費用の保険金支払最高額は、3,588万円となった。
4. シニア層(65歳以上)の事故割合:
全体の件数に対し、シニア層(65歳以上)が占める割合は4割を下回り例年より低い傾向だが、高額事故発生率は昨年度と同様に65歳未満の約4倍となった。主な原因は、転倒による骨折、脳疾患、心疾患、肺炎等となっている。
海外旅行保険に加入せずにクレジットカード付帯の保険のみや無保険で渡航する人もいるが、海外では保険などで支払う保証ができないと十分な治療を受けられない場合もあり、時に命に関わる。
海外では、日本と比較し医療費自体が非常に高額な場合も多く、医療通訳費や帰国のための医療搬送費等、日本では生じない費用が必要となる場合もあるため、同社では高額な医療費への備えに向けて保険金額が無制限など十分な補償額のあるプランを勧めている。
また、海外で多数の重症事故が発生している事態を踏まえ、同社では、事故に遭った際の事故対応や保険金支払いだけでなく、お客様が安全に安心して海外旅行を楽しむための取組みを強化している。その一つとして、海外旅行における事故を予防するため、様々なリスクへの対策を記載した情報ツール「みんな安心BOOK」の提供を実施している。

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