AIGジャパン、サイバーダイン社と業務提携
AIGジャパン・ホールディングスは11月21日、CYBERDYNE(サイバーダイン社)との業務提携契約を締結したと発表した。
この提携に伴い、AIGジャパンでは傘下の損害保険会社とともに、サイバーダイン社が開発したサイボーグ型ロボット「HAL」などを活用した保険商品や関連サービスの開発に取り組む。脳神経系の機能改善・機能再生効果や作業負担軽減効果などが期待されている「HAL」やバイタルセンサーなどの各種デバイスは、療養支援やケガ防止の観点で、損保商品の価値向上に寄与するとし、今回の業務提携となった。
サイバーダイン社は、「重介護ゼロ社会」の実現に向け、人・ロボット・情報系を融合複合した革新的サバニクス技術によって社会が直面する課題解決と経済サイクル確立の両立を図り、医療・介護福祉、生活支援(職場環境を含む)分野等で活用される革新的な製品やサービスを創出している。AIGジャパンは、グループ全体で「ACTIVE CARE」という事業戦略コンセプトを新たに提唱し、従来の保険の役割にとどまらず、新しい技術を積極的に活用しながら、顧客のリスク軽減につながる商品やサービスを提供しようとしている。今回の提携も、このコンセプトに基づき将来に向けて、AIGグループとして新しい保険会社としての可能性を追求していく一環となる。
サイバーダイン社は、2004年に筑波大学発ベンチャーとして設立されて以来、サイバニクス技術を活用した革新的サイバニックシステム(サイバニックデバイス、サイバニックインターフェースなど)により、社会が直面する様々な課題を解決することを目指し、研究開発から社会実践に至るまで一貫して推進している。医療、福祉、生活分野での事業推進を行い、主力製品のロボットスーツ「HAL」は、医療・福祉の分野のみならず、介護や重作業分野等にも幅広く展開している。