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三井住友海上、衛星・空撮画像等のAI分析により建物リスクを可視化

三井住友海上とGeoX GIS Innovations LTD.(以下「ジオエックス」)は、衛星・空撮画像等のAI分析により建物リスクを可視化する仕組みを構築した。
火災保険の満期時に、診断結果を「建物管理状況レポート」にまとめ、保険代理店を通じてお客さまに事故防止・被害軽減策を提案するトライアルを北海道で開始する。
両社は、建物の適切な維持・管理を促すことで、住宅被害の未然防止と持続的な火災保険の提供を実現していく。
1.背景
昨今、多発・激甚化する自然災害をはじめ、物価上昇による建築費の高騰、人口減少に伴う空き家の増加、それらを背景とする火災保険料の上昇など、日本の住宅を取り巻く環境は多くの課題に直面している。また、災害に便乗した悪質商法や保険金請求代行など、住宅修理に関する業者とのトラブル※1が増加している。
本取組では、AI画像分析により可視化した診断結果を基に、平時から建物の適切な維持・管理を促すことで、これらの課題解消につなげていく。さらに、診断データの蓄積等を通じて、火災保険の引き受けやリスク評価の高度化を図り、火災保険の収益改善と持続的な補償提供を目指す。
※1:一般社団法人日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」
2.取組概要
ジオエックスが衛星・空撮画像や街路パノラマ画像を基に、対象建物の管理状況をAIで分析し、自然災害等の罹災リスクが高い住宅の「建物管理状況レポート」を作成する。対象契約を取り扱う保険代理店が診断内容を説明の上、結果を踏まえた対応策をお客さまに提案することで、住宅の適切な維持・管理を促す。さらに、一部自治体と連携し、家屋修繕等の防災対策を希望するお客さまに対して住宅管理に関する補助金制度や修繕業者紹介制度等の活用を案内する。
診断内容:外壁・ドア・窓・塀の損傷有無、屋根の状態、庭の雑草・ゴミ等の管理状況(過年度からの変化を踏まえた最新の分析結果をレポートに掲載)
対象建物:火災保険の対象所在地が「北海道」で住所登録されている建物※2※3
取組期間:2025年12月~2026年4月に満期を迎える契約※3
※2:三井住友海上・北海道支店に所属する保険代理店の取扱契約を対象とする。
※3:対象となる地域、期間については今後拡大を予定している。
<両社の役割>
三井住友海上:対象契約の事故情報等の確認、保険代理店を通じたレポート提供・対策提案、補助金・修繕業者紹介等の自治体制度案内
ジオエックス:衛星・空撮画像や街路パノラマ画像のAI分析、レポート作成

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