業界の発展のために
~DVDに込めた想い~
― Interview ―
平成9年、今から22年前に生保業界に入りました。それまでの6年間は、銀行の営業推進部に所属し新規開拓をしていました。銀行時代は飛び込みでも温かく迎えられることが多く、無関心という反応はあっても、嫌がられることはありませんし、ましてけんもほろろな態度をとられることはなかったんです。
でも保険営業では、最初に親戚や友人・知人を100人リストアップし、まず10人にアポをとって訪問を開始したところ、「あ、ホントに来たんだ」「会うのは会ったからそれでもういいでしょ」という、それまで経験したことのない、想像以上に冷たい扱いを受け、最初の10人で訪問する勇気をすっかり失いました。
これではとても無理だと打ちひしがれて、しばらくは外に出たくなかった。でもずっと社内に居るには理由が要る。法人の大口案件を抱えていて、そのための調べものをしているような体裁を作るのにうってつけの本が、社内備え付けで一番分厚い1500ぺージの本、「保険税務のすべて」(新日本保険新聞社)でした。
この本を独占的に読ませてもらう許可を得て、そのポイントをA4サイズ100ページほどの分厚い大学ノートに、自分なりにまとめていきました。すると、こういうルールがあるからこの法律が作られたという背景、必要性が、素人ながらだんだん分かってきました。背景がわかれば法律が分かり、法律が分かれば背景がわかる。同様に約款を読み込むと保険が分かり、保険が分かると約款が分かるということが見えてきました。
次第に、難しいと思っていた保険税務や、保険約款について、自分なりにある一定の法則を見出すことができ、苦手意識がなくなりました。
そして、この法則をそのままアプローチトークとして作り込んでいけば、お客様を訪問して、ただのセールスではないコンサルティングセールスができるのでは、という考えに至りました。実際、相手にわかりやすく指南して、そのなかで納得していただき、お客様のほうから保険を見直してほしいとオファーをいただく。この理想的な姿に少しずつ近づけるようになったんです。このように、心が折れそうになったときに支えとなり助けてくれた「保険税務のすべて」は、私の活動の原点であり、バイブルです。
また、“法人保険は個人より楽だ”と思えたのも、「保険税務のすべて」のお陰です。生保営業では、個人保険から入って法人保険へという流れがほとんどだと思いますが、私の場合は逆でした。私にとっては法人保険のほうがロジカルで、根拠立てて話をすればいいので、ストレスを感じずに契約に至る。社長は私のことを好きか嫌いかという尺度ではなくて、ビジネスライクに、税務上有利だからということでご加入いただける。個人ほど好かれなくてもいい、それが楽だなと感じました。
私のバイブルである「保険税務のすべて」を100ページにまとめ出来上がったものは、凝縮されたエキス、私的には珠玉のアプローチトーク集です。このシンプルながらも経営者の心に刺さるような、アプローチトーク集をこの業界の多くの方々と共有することができれば、もっともっと法人保険にチャレンジする方が増えるのでは。「いつかは法人」ではなくて、『今日から法人』という方が少しでも増えるのではないか。
そんなきっかけで、1作目の「保険税務を使った保険営業」というDVDが誕生しました。ただ、1500ページの膨大な量の本ですから、とうてい1本のDVDでは収まり切らず、続けて法人編パート2を完成させました。また「保険税務のすべて」には、法人分野だけではなく個人分野も網羅されており、個人の方向けのアプローチを行ううえでもたくさんのヒントがあるので「個人顧客編」のパート1、そしてパート2を出しました。
◆第一弾の集大成が完成
一方で、ちょっとした一言でお客様の心をつかむことができるフレーズをまとめたDVD、つかみシリーズ「すべての答えは『つかみ』にある!」を製作しました。このつかみシリーズは、~人と人をつなぐ魔法のカギ~と謳ったように、生身の人間同士が会話をするなかで、心がこもっていると感じてもらい、ファンになっていただけるフレーズを40以上収録しています。
このつかみシリーズを世に出したいと思ったきっかけは、新日本保険新聞社の役員がおっしゃった「せっかく生保業界に縁があって入ってきたにもかかわらず、早く去ってしまう方がたくさんいる。小さなきっかけさえつかめば、もっと多くの方が生保業界で成功できるはずなのに、悔しくてならない。なぜこの業界はこれほど定着しづらいのか…」という言葉でした。
私も22年前に、業界に入って半年で音を上げそうになったという経験から、大変共感しました。
この業界を変えたい、そんな熱い思いがあって世に問えたDVDですから、ベテランの方もビギナーの方も一度見ていただければ、必ず何らかのヒントがあると思います。
実際、これまでご購入いただいた方から、「DVDの内容をそのまま話したら、毎月10万円の契約が決まりました」など、うれしいご報告を何十人という方からいただいています。
「保険税務のすべてを使った保険営業」の法人編2巻、個人顧客編2巻、そしてつかみシリーズ2巻の計6本のDVDは第一弾の集大成と言えるものです。私の成功体験に基づいたものだけを厳選してまとめていますので、ご覧になられた方が咀嚼してアレンジするというプロセスは必要ありません。どうぞそのまま、トークスクリプトとしてお使いください。6本すべて、自信を持ってお勧めできるものですので、どれか1本だけではなく、是非全作品を見ていただけると幸いです。
今後も引き続き、続編を出していきたいと思っております。DVDを通じて、ぜひ皆様とこの保険業界の発展のため、お役に立てればと切に願っています。
最後にこの機会を与えてくださいました新日本保険新聞社様に深謝申し上げます。
【No.102】「よくわかる!『改正 法人税基本通達(2019.6.28)のすべて』~法人保険提案はこう変わる~」
令和元年6月28日、国税庁が法人契約の生命保険の税務取扱い見直しにかかる改正通達(「法人税基本通達の一部改正について」(課法2―13、課審6―10、査調5―3))を発遣、従来の商品群ごとの税務取扱いを廃止し、単一的なルールを新設しました。このDVDでは、皆様ご存じの井上健哉氏(株式会社fpking 代表取締役)に、この改正通達についてできるだけシンプルに、そしてわかりやすく解説いただきました。一被保険者あたり年間払込P30万円以下の特例では全員養老(ハーフタックスプラン)と対比を行いそれぞれの利点を活かした活用法を、さらに現場で必要となってくる従来の取扱いについても変遷をたどって平易に説明し、わずか2時間で新旧両方の取扱いが把握できるようになっています。“難しいことをわかりやすく、深く、楽しく”をモットーとする井上氏による、これから法人保険をどうアプローチすればいいかについても惜しみなく公開している今回のDVDを、ぜひご覧ください。
【DVD】「相続アプローチのすべて~人の数だけ相続提案がある」
[関連記事]「お客様の数だけ相続があり、お客様の数だけ贈与がある」㈱fpking 代表取締役 井上健哉氏(PDF)
【DVD】「贈与アプローチのすべて~人の数だけ贈与提案がある」
【DVD】「コロナが変えた生保営業~リモートを使いこなす」― 行動心理学に基づいたオンライン面談 ―
【DVD】実践!人生100年時代の貯蓄性保険提案 トーク集~変額からドル建まで~
ベストセラーDVD「保険税務を使った保険営業」~法人編~の
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[関連記事]「今こそ全員養老の魅力を語り、福利厚生の重要性を説く時!」~DVDに込めた思い(PDF 716 KB )(新日本保険新聞・生保版2019年(令和元年)12月23日掲載)
〔ハンドブック〕けんや流 すべての答えは「つかみ」にある!
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