損保ジャパン、不登校支援センターと業務提携契約を締結
損保ジャパンと、一般社団法人不登校支援センター(以下「不登校支援センター」)は、不登校に関する課題解決を目的とした業務提携契約を締結した。不登校児童生徒・保護者の孤立や不安解消に向けた新たな支援サービスを2025年12月1日から提供する。
1.背景
文部科学省より公表された令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」※1によると、小学校および中学校の不登校児童生徒数は約35万人と過去最多を更新し、学校の内外で支援を受けられていない児童生徒数は不登校児童生徒のうち約4割にのぼるなど、一人ひとりの児童生徒に応じた多様な学びに向けた支援が重要とされている。
また、児童生徒の不登校に直面した保護者は孤立傾向にあり、精神的負担を感じるケースも少なくない。
このような状況において、児童生徒一人ひとりの特性や環境に寄り添ったきめ細やかなサポートを通じて進路に対する選択肢の拡大と社会的自立へ向けた支援に加え、児童生徒を見守り、支える保護者が孤立しないために、適切な情報や支援を得るための相談先が必要とされている。
※1 文部科学省:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
2.提携の内容
損保ジャパンでは不登校児童生徒に対する多様な学びの選択肢の確保の後押しを目的に、2025年4月に「不登校学びの支援保険」※2の販売を通し、不登校に悩まれる家庭への支援を開始したが、今回、新たに子ども向け補償制度※3の加入者および保険契約者向けに以下のサービス※4を提供する。これにより、不登校に直面した児童生徒の学びのサポートに加え、社会的な自立に向けた伴走支援や不登校の未然防止に向けた予兆時の相談先、保護者が悩みを抱え孤立しないための拠り所となる相談先の提供を通じて、不登校で不安を感じられている家庭を支援する。また、教育従事者が一人で悩まない環境づくりのお手伝いやメンタルサポート、PTAなど保護者関連団体を通じて、不登校児童生徒および保護者へのセミナーなどのサポートを行う。
(1)子ども向け補償制度を通じた不登校支援カウンセリングサービスの紹介
不登校時における児童生徒と保護者の不安に寄り添いサポートできる相談先と、不登校の未然防止に向け以下のサービスを紹介する。
【主な提供先】損保ジャパンの子ども向け補償制度に加入の小学1年生から高校3年生までの児童生徒およびその保護者
①初回無料カウンセリング100分
②無料メール相談(カウンセリング利用に関するもの)
③無料メール講座(損保ジャパンオリジナル)
※①~③のサービスは重複して利用できる。
(2)保護者および教育従事者向けの各種セミナー・相談会の開催および紹介
【主な提供先】学校等の教育機関・PTAなどの保護者関連団体
①保護者向けセミナー
②保護者向け相談会
③教育従事者向けセミナー
④学生向けセルフケア講座など不登校支援に関する各種サービス
(3)サービス提供開始
2025年12月1日
※2 復学支援見舞金補償保険は、2025年12月1日から「不登校学びの支援保険」に名称変更する。
※3 PTA連合会(協議会)や私立学校法人、子ども関連団体などを契約者とする、子ども向けの総合補償制度を指す。
※4 豊富なカウンセリング実績と臨床データに基づき、一人ひとりに合わせたオーダーメイド型の支援を行う不登校支援センターが提供するサービス
3.今後について
損保ジャパンは、不登校支援センターとの連携を通じ不登校という教育課題に対して、児童生徒の多様な学びに向けた支援と保護者の孤立・不安解消を行うとともに、不登校の未然防止・教育従事者等へのサポートを行うことで保険の枠を超えた真に必要とされる価値を提供していく。
また、「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」というSOMPOのパーパス実現に向けて、すべてのお客さまへ健全な成長・学び・笑顔あふれる環境を提供し、引き続き様々なリスクや不安・社会課題の解決に貢献する商品・サービスを開発していく。
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