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あいおいニッセイ同和損保、KDDIスマートドローンとドローンの普及促進に向けた協業を開始

あいおいニッセイ同和損保と、KDDIスマートドローン株式会社(以下「KSD」)は、ドローンの普及促進とその活用による社会課題の解決を目指し、5月28日に業務提携に関する覚書(以下「MOU」)を締結し協業を開始した。
1.背景
近年、ドローンはインフラ点検・測量・物流・災害対応など様々な分野で急速に活用が進んでおり、能登半島地震での被災状況調査にも活用されるなど、その普及への期待が年々高まっている。
一方で、ドローンのさらなる普及に向けては、専門的な知識・技術を備えた人材育成や、運航の安全性を高めるための環境整備など、様々な課題が存在している。
今般、KSDとあいおいニッセイ同和損保(以下「両社」)は、ドローンのさらなる活用促進に向け、両社が持つノウハウを結集し、社会課題解決や新規事業創出の実現を目指し、業務提携に関するMOUを締結した。
2.業務提携の概要
(1)専門的な知識や技術を備えた人材育成
・あいおいニッセイ同和損保の関連会社である株式会社あいおいニッセイ同和自動車研究所内に、「KDDIスマートドローンアカデミー(※1)静岡裾野校」を、2025年6月を目途に開校予定である。
・あいおいニッセイ同和損保が持つドローン向け保険の事故データ(※2)を活用した、「ドローン操縦に関する事故防止プログラム」を策定し、「KDDIスマートドローンアカデミー」にて展開する。
・災害時のドローン活用拡大に向け、全国の自治体職員や企業の従業員など幅広い受講者層を対象に、災害・事故現場での被災状況調査に特化した新コースの共同開設を検討する。
(※1)KSDが運営する「ドローン操縦者を育成するスクール」で、国家資格を取得するコース、撮影・物流・インフラ点検など専門領域別のコースを展開
(※2)ドローン操縦者の操作ミスなど、発生頻度の高い実際の事故をもとにした、事故の再現イメージと対処方法を学習することで、事故の低減を図る
(2)KDDIスマートドローンアカデミー受講者向け専用保険の開発
・安全なドローン運航のさらなる環境整備に向け、KDDIスマートドローンアカデミーにて事故防止プログラムを受講し一定条件を満たす方々を対象に、合理的な保険料で加入可能な専用保険を開発する。
・主な補償内容は、墜落等による機体損傷の修理、対人対物事故の賠償などをセットしたもので、2025年7月を目途に提供する。
(3)ドローンサービスと保険商品サービスの一体提供プログラムの開発
・KSDが展開しているインフラ点検サービスと、あいおいニッセイ同和損保の保険をパッケージ化し、事故の未然防止、損害の極小化、万が一の補償を一体で提供するソリューションを、2025年内を目途に提供する。
3.今後の展開
両社は、ドローンのさらなる普及を通じた社会課題解決に向け、様々な観点から共同取組みを一層加速していく。将来的に予想されている、自動飛行ドローンの多方面での活用においても、両社の持つノウハウやアセットを融合させ、より良い社会の実現を目指す。

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