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あいおいニッセイ同和損保、介護保険・社会福祉事業者総合保険に加入の事業者向けに、介護施設内での転倒事故を未然に防止する「高齢者見守りセンサー」の提供を開始

あいおいニッセイ同和損保は、介護施設内で発生する利用者の転倒事故を未然に防止するため、介護保険・社会福祉事業者総合保険(以下、介護社福総合保険)に加入の事業者向けに、高齢者見守りセンサー(以下、見守りセンサー)の提供を10月から開始した。
また、2026年度までに、見守りセンサー導入後のリスク低減効果を保険料に反映させた新たな保険商品の開発・提供を目指す。
1. 背景
介護施設における利用者の転倒事故は、事故全体の65.6%※1と圧倒的に多く、骨折や頭部外傷などの重篤なケガを引き起こすことがある。これにより、入院や長期のリハビリが必要となるケースに発展する可能性が高いため、安全・安心な介護施設の運営には転倒事故の未然防止が重要である。
一方、転倒事故の未然防止には介護職員による定期的な巡回が有効であるが、人手不足の中、職員の過重労働やストレスの増加を招き、職員の離職率が高まる一因となっている。
そこで同社は、介護施設全体の事故を効率的に減らし、安全性向上と事業の持続的成長を支援するため、介護マーケットでの豊富な顧客接点を活用し、「介護社福総合保険」と転倒事故の未然防止に効果的な「見守りセンサー」※2をセットで提供することとした。
※1  出典:公益財団法人介護労働安定センター「介護サービスの利用に係る事故防止に関する調査研究事業」
※2  株式会社シンセイコーポレーション製・Care-Top
2. 概要
(1)見守りセンサーについて
ベッドセンサー、離床・端座センサー、AIカメラを組み合わせることで、利用者の起床から離床まで の一連の挙動をタイムリーに検知し、必要なタイミングでの職員による訪室・介助が可能になることで、居室内での転倒事故を未然に防止し、利用者の安全確保と介護施設の負担軽減を実現する。
同社は、新たに「DX ソリューションパッケージ」のラインナップに見守りセンサーを追加し、同社の介護社福総合保険に加入の事業者を中心に提供していく。
○タイムリーな検知 :
・利用者の起床から離床までの一連の挙動がタイムリーに施設職員に通知されるため、必要なタイミングでの訪室や、ナースコールで離床をサポートすることが可能
○夜間見回りの軽減 :
・定期的な巡回を減らすことができるため、介護スタッフの負担を軽減し、効率的な業務運営を実現
○健康状態の モニタリング :
・ベッドセンサーは、心拍数、呼吸数、眠りの深さをリアルタイムで表示し、利用者の健康状態や睡眠状態を把握することが可能であり、利用者の体調変化を早期に察知し、適切な対応を実現
○行動傾向の分析 :
・AIカメラとベッドセンサーを活用し、利用者の行動傾向や健康状態のデータ収集が可能であり、個々の利用者に最適なケアプランを作成
(2)介護事業者の経済的負担軽減
同社は、2026年度までに、見守りセンサー導入後のリスク低減効果を保険料に反映させた新たな保険商品の開発・提供を目指す。
3. 今後の展開
同社は、高齢者の生活の質を向上させ、高齢社会の課題解決に向けた取り組みを一層強化し、「元気で長生きを支える社会」の実現を目指していく。
また、多様化するリスクへの対応に向け、最先端のソリューションを提供するさまざまな事業者との連携を進め、DX ソリューションパッケージのラインナップをさらに拡大し、誰もが安全・安心に暮らせる地域・社会の実現に貢献していく。

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