損保ジャパン、保険代理店との間で発生した保険契約情報の不適切な管理に関する対応状況
損保ジャパンは、同社および他の保険会社(以下「他保険会社」)が代理店委託契約を締結している保険代理店(以下「乗合代理店」)において、お客さまの保険契約情報の管理が不適切であった事案(以下「本事案」)が発生した。
同社は2024年7月22日に金融庁から受領した報告徴求命令に基づき、現時点で得られている情報をもとに調査を実施した。8月30日にその結果得られた「本事案の事実関係」「真因とそれを踏まえた再発防止策」について、金融庁に報告を行った。
本事案が発生した事実、および報告徴求命令を受けたことを厳粛に受け止め、今後このような事態を二度と起こすことのないよう、調査に基づく真因を踏まえた実効性のある再発防止の取組みを実施し、信頼回復に努めていく。
本事案の事実関係、経営としての受け止め、真因と再発防止策については以下のとおりである。なお、本報告は8月30日時点までに実施した調査に基づくものであり、今後も引き続き詳細調査等を行い、新たな事項が確認された場合には真因分析・再発防止策を精査していく。
■本事案の事実関係
本調査で判明した事実関係は以下のとおりである。なお、現時点で、センシティブ情報の漏えい・提供、および、保険契約情報の二次漏えいは確認されてない。
<類型1>
乗合代理店が同社の保険契約情報を他社に漏えいした事案※1
代理店数:366店
契約者数/契約数:約865千人※2
主な使用目的※3:
・乗合代理店が自社内の新規保険契約の契約状況や保険キャンペーン進捗を共有するため【55%】
・乗合代理店が全保険会社分の満期管理を一括して対応するため【33%】
・乗合代理店が全保険会社分の不備契約を一括して管理するため【6%】
・その他(品質関連指標の推進や管理等)【11%】
<類型2>
同社出向者が他保険会社の保険契約情報を同社に不適切に提供した事案
代理店数:74店
契約者数/契約数:約126千件
主な使用目的※3:
・乗合代理店内における同社シェアや他保険会社の動向を把握するため【50%】
・乗合代理店に対する同社の営業方針や社内体制を検討するため【26%】
・乗合代理店内における他保険会社契約の同社への切り替えや追加提案を推進するため【11%】
・その他(出向業務状況の報告、満期管理等)【47%】
※1:<類型1>のお客さまに対しては、9月13日から順次文書を発送する予定である。文書の発送状況等については、同社オフィシャルホームページに掲載していく。
※2:同一の乗合代理店内の契約者について、現時点までに名寄せをした件数を表記している。
※3:【】内の数値は乗合代理店数の割合を集計したものである。なお、一つの代理店で複数の使用目的が確認されたケースは複数の使用目的でカウントしている。