東京海上日動とNTTコノキュー、AR防災学習コンテンツ「ぼうさいクイズクエスト!」を開発し、自治体防災イベントに出展
東京海上日動および株式会社NTT QONOQ(以下「コノキュー」)は、AR*1技術を使ってお子さまから大人まで幅広い人々が楽しみながら防災知識を学ぶことができる「ぼうさいクイズクエスト!」を開発した。
東京海上日動とコノキューは、本コンテンツの提供を通じて防災・減災意識の醸成に貢献していく。
*1 Augmented Reality(拡張現実)の略称で、仮想空間の情報を現実の風景に重ねて表示する技術
1.開発の背景
東日本大震災の教訓から、学校における防災教育に加えて、有事の際に迷わず判断し、行動できるように、子どもたちが自発的に防災知識について学ぶ機会の創出が必要との声が高まっている。
東京海上日動とコノキューは2023年2月に包括業務提携を締結し、両社の特徴や強みを生かしながら、誰もが安心してメタバースを利用できる世界を実現させることで、社会課題解決へ貢献することをめざしてきた。そしてこの度、子どもから大人までゲーム感覚で楽しく防災知識について学べるサービスとして、コノキューのARアプリ「XR City」*2を活用した本コンテンツを開発した。
東京海上日動は本コンテンツを活用して皆さまの防災知識向上に貢献し、「お客さまや社会の“いつも”を支え、“いざ”をお守りする」というパーパスを実現していく。
*2 XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった先端技術の総称である。
2.本コンテンツの概要
本コンテンツはコノキューが提供する「XR City」アプリを活用して、以下2つのプログラムを利用できる。子どもから大人までの幅広い世代に対して、いざという時に正しい行動がとれるよう、楽しみながら防災・減災の知識を学んで理解を深めてしてもらうきっかけを作る。
(1)ジオラマクイズ
架空の地域のジオラマを活用したクイズコンテンツである。防災グッズや備蓄品に関する災害前の準備に役立つものから、災害知識などの被災時の行動判断に役立つものまで、さまざまなクイズを用意している。
ジオラマをスマートフォンアプリで読み込むことで、スマートフォンの画面上にクイズが出題される。
また、クイズの解説として、ジオラマ上で災害発生時の実際の被災状況シミュレーションを確認することができる
(2)企業ロゴクイズ
普段の生活の中で、親子で防災知識について学んでしてもらえるコンテンツ。街中の看板やチラシに掲載される以下3社のロゴを、「XR City」アプリのカメラで読み込むことでクイズが出題される。一部の解説はAR技術と3Dのコンテンツでわかりやすく学ぶ事ができる。
3.今後の展開
東京海上日動およびコノキューは、XR*3技術を活用した本コンテンツのイベント等への出展を通して、防災・減災意識の醸成に貢献する。また、将来的には、東京海上日動が展開する地震・津波や水害・土砂災害に関する防災啓発活動への活用も検討し、幅広い世代の人々が楽しく防災・減災の知識を身に付けることができる機会を拡大していく。
*3 Cross Reality の略称で、現実と仮想世界を融合し、新しい体験を想像する先端技術の総称