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三井住友海上、Frontier Innovationsが組成する宇宙ファンドに出資

三井住友海上は、Frontier Innovations株式会社が設立した投資ファンドである「Frontier Innovations1号ファンド」へ、宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)※1等とともに出資した。
同社は、宇宙関連スタートアップ企業等への支援を通じて、イノベーションの進展や国内の科学技術基盤の強化に貢献していく。
※1:国内の国立研究開発法人として初めてLP出資※2を行った。
※2:リミテッド・パートナー出資の略で、直接投資をせず、ファンド等を通じて投資を行う出資形態である。
1.背景
現在、日本では政府が2024年3月に宇宙技術戦略を策定し、10年間で1兆円規模の宇宙戦略基金を創設するなど、国内の宇宙産業の発展およびスタートアップエコシステムの拡大に向けた取組が加速している。また、宇宙産業は2023年度以降に宇宙関連スタートアップ企業4社が東証グロース市場への上場を達成するなど、成長分野として大きく期待されている。
そのような中、本ファンドが掲げる「宇宙をはじめとするシード・アーリー期のディープテック※3スタートアップへの出資」という方針は、宇宙産業エコシステムやオープンイノベーションの拡大に貢献するものと判断し、同ファンドへの出資を決定した。
※3:科学上の発見や技術革新をもとに新しい製品を開発する先端技術分野。
2.本ファンドの概要
名称:Frontier Innovations1号投資事業有限責任組合
投資領域:宇宙・非宇宙(ディープテック等)分野におけるシード・アーリー期のスタートアップ企業
運用期間:15年(最大3年の延長期間を含む)
出資者:
・無限責任組合員:Frontier Innovations1号有限責任事業組合(代表組合員:Frontier Innovations株式会社)
・有限責任組合員:JAXA、株式会社三井住友銀行、三井不動産株式会社、株式会社日本政策、投資銀行、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社日ノ樹、インキュベイトファンド
3.今後の展開
本出資を通じて、スタートアップ企業による宇宙産業マーケットへの新規参入や、ディープテック分野と宇宙分野のオープンイノベーション創出を支援するとともに、国内宇宙産業のさらなる発展に貢献する。
また、同社は永年にわたって宇宙における様々なリスクを補償する保険商品やリスクマネジメントサービスを提供してきた経験を活かし、宇宙産業マーケットでチャレンジする企業に対して保険商品・サービスの提供価値を向上させて、さらなる安心・安全を届けていく。

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