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SOMPOホールディングス、中期経営計画(2024年度~2026年度)を策定

SOMPOホールディングスは、このたび、2024年度を開始初年度とする「中期経営計画(2024年度~2026年度)」を策定した。
1.前中期経営計画の総括
前中期経営計画(2021年度~2023年度)においては、「規模と分散の追求」、「新たな顧客価値の創造」、「働き方改革」の3つの基本戦略を柱とし、グループのトランスフォーメーションと事業ポートフォリオ変革に取り組んできた。
その結果、海外保険事業がグループの業績を大きく牽引したことなどにより、2023年度の修正連結利益は過去最高となる2,910億円、修正連結ROEは9.2%となった。
一方、同社および同社子会社である損害保険ジャパン株式会社(以下、「損保ジャパン」)は自動車保険金不正請求等への対応に関して、また損保ジャパンは不適切な保険料調整行為等に関して、行政処分(業務改善命令)を受けた。同社および損保ジャパンは、金融庁に提出した業務改善計画に基づき、グループ一丸となって再発防止に取り組むとともに、お客さま保護を再徹底し、全てのステークホルダーからの信頼回復に努めている。
2.SOMPOグループが目指す姿
国内外の経済動向、グローバルな保険市場の動向は引き続き不確実性を増している。また、少子高齢化の進行による国内保険市場の縮小、気候変動による世界的な自然災害の増加、地政学リスクの複雑化等により、同社を取り巻く事業環境が大きく変化するとともに、モビリティ等のデジタル技術の進展、生成AIの活用範囲拡大、消費者行動の変化等により、ビジネスモデルの転換が必要となる可能性も考えられる。
こうした環境下において、SOMPOグループは、130年を超える歴史で培った国内損保事業の顧客基盤やお客さまからの信頼を修復し、この10年で得た海外コマーシャル分野での専門性や、保険と介護両事業の大手プレーヤーであるという強みを最大限に活かした戦略を遂行していく。これらの環境変化と同社の強みを踏まえ、国内外の損害保険事業のさらなる進化を実現しつつ、国内生保事業を通じた健康応援の取組み、介護事業や各種ヘルスケアを併せ持つグループとしての特性を活かしてウェルビーイング事業を立ち上げ、日本が直面する社会課題の解決を目指すことで、持続的な企業価値向上を追求していく。
<SOMPOグループが目指す姿>
①損害保険事業は、国内・海外を問わず、お客さまに安心・安全を届け続けるために、レジリエンスを高めることを最重要と位置付ける。国内損害保険事業と海外保険事業が最適な融合を果たして、市場規模やお客さま・リスクの変化に対して柔軟に対応できる姿を目指す。
②ウェルビーイング事業は、保険や介護などグループの各事業をつなぎ、健康・介護・老後資金に関わる社会課題への様々なソリューションがつながっているプラットフォームを構築することにより、お客さまにシームレスにサービスを提供できる姿を目指す。
3.SOMPOのパーパス
上記の「SOMPOグループが目指す姿」の実現に向けて、同社グループのパーパス(存在意義)を、その本質は変えずに、社内外のあらゆるステークホルダーにとって分かりやすく簡潔な表現となるよう、再言語化した。
<SOMPOのパーパス>
“安心・安全・健康”であふれる未来へ
この表現には、同社グループの過去、現在を振り返り、そして未来に向けた役職員の声をベースに、保険だけにとどまらない“安心・安全・健康”に資するサービスを提供し、未来を切り拓いていくという想いを込めている。今後、SOMPOのパーパスへの共感と浸透に向けた取り組みを一層強化していく。
4.中期経営計画(2024年度~2026年度)の概要
(1)全体像
2024年度~2026年度の中期経営計画においては、「SOMPOグループが目指す姿」に向け、「レジリエンスのさらなる向上」と「つなぐ・つながる」をゴールと位置づけている。
信頼回復とレジリエンス向上に取り組む国内損保事業、グループの規模の拡大と成長を牽引する海外保険事業、中長期の成長の牽引役を担うウェルビーイング事業という3つの事業領域を中心に、3年後には修正連結ROE13~15%、修正EPS成長率12%超の実現を目指していく。
また、グループ共通戦略として、「人材戦略」「財務戦略」「データ・デジタル戦略」にも取り組んでいく。さらに、健全な成長の土台となるガバナンス変革に改めて真摯に向き合い、ガバナンスの透明性と実効性を向上していく。
(2)各事業領域の成長戦略
①国内損保事業
業務改善計画を着実に遂行することで信頼回復に努めつつ、「収益基盤」と「事業基盤」の再構築に注力する。業務品質を高めながら、ポートフォリオ変革や、保険金サービス部門と営業部門の変革等に取り組むプロジェクト「SJ-R」を基軸として、態勢整備を進めていく。
②海外保険事業
規律ある保険引受と専門人材の獲得により、地域・事業領域の拡大を図り、資産運用収益も高めながら、安定した利益成長を目指していく。また、非連続な成長に向けたM&Aの案件発掘も引き続き規律を持って進めていく。
③ウェルビーイング事業
国内生保事業においては、保険と健康サービスの2軸で「ひまわりファン」を拡大し、介護事業においては、オペレーター事業の更なる品質と効率性向上、そして「egaku」を含むプラットフォームの展開を引き続き進めていく。さらに、健康寿命の延伸に向け、お客さまの一人あたりLTV(Life Time Value)を高めるさまざまなソリューションを提供していく。
(3)グループ共通戦略
グループの成長を支える仕組みとして、3つのグループ共通戦略を掲げている。
①人材戦略
各事業の戦略実行には人材ポートフォリオの質と量の確保が不可欠であり、自律的なキャリア形成を促し、成長志向にあふれるプロフェッショナル集団を目指していく。そのために、人事施策・人材投資、コーポレートカルチャーの変革を通じて、会社と社員が共に成長できるよう、人材基盤を強化していく。
②財務戦略
各事業の戦略実行および経営数値目標達成を財務面で支えるべく、高資本効率分野への資本配賦、低資本効率分野のリスク削減、魅力ある株主還元方針の検討、ESRターゲットレンジ見直し、レミッタンス強化(持株会社への資本集約)など、資本循環経営をさらに進化させていく。
③データ・デジタル戦略
デジタル化によるグループ各社の品質と生産性向上およびデータを活用したオペレーション、経営への進化に向け、グループ内のリソースをより効率的かつ柔軟に活用し、環境変化への 即応性が高く、また機動的な判断ができるデータ・デジタル推進体制を構築していく。
(4)ガバナンス
業務改善計画の着実な実行とグループの信頼回復に向けたガバナンスの実効性向上を最優先に、事業会社における自律的なPDCAサイクルの再構築や、持株会社による子会社経営管理の強化を進め、執行と監督の分離と透明性ある意思決定プロセスを確保するための態勢を整備していく。
(5)グループ経営数値目標
2024年度は、損保ジャパンにおける自動車保険の支払単価上昇やSJ-Rの取組みへの先行投資などの影響により減益予想となるが、国内損保事業の事業基盤・収益基盤変革、海外保険事業の規律ある拡大、ウェルビーイング事業の成長加速などにより利益成長を実現するとともに、資本を適切にコントロールすることで、ROEとEPSの向上を目指す。

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