新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

損保ジャパン、SOMPOリスク、トラック滞留時間可視化サービス提供および事故査定業務での活用検証

SOMPOリスクと沖電気工業株式会社(以下「OKI」)は、日本における官民ITS構想の実現に必要となる交通・物流に関する社会問題の解決を目的として、2024年4月にETC2.0プローブデータを活用したトラック滞留時間可視化サービスの提供を開始した。また、損保ジャパン、SOMPOリスクおよびOKIは、4月から7月までの期間、自動車事故の事故査定業務におけるETC2.0プローブデータの活用に向けた実証実験を実施する。
1.背景
日本政府は、官民ITS構想において「国民の豊かな暮らしを支える安全で利便性の高いデジタル交通社会を世界に先駆け実現する」ことを2030年の目標として掲げている。また、交通における「安心・安全」や「利便性」などを向上させるとともに、多軸的なデータの利活用による「移動に関わるあらゆる社会課題の解決」を目指している。
特に、物流業界においては、慢性的な人手不足により物流が停滞する2024年問題が懸念されている。この問題を解決するために、政府は荷主事業者に対して、荷待ちや荷役作業などに要する時間(滞留時間)を把握し、これらを2時間以内とすることを求めるなど、物流の効率化に向けた具体的な取組みの方針を示している。
2.具体的な取組内容
(1)トラック滞留時間可視化サービスの提供開始
・SOMPOリスクは、4月から、荷主または物流事業者が出入りする施設を保有する事業者に対して、施設を出入りするトラックのETC2.0車載器から取得できるデータ(走行車両の精緻な位置・軌跡など)をもとに車両ごとの滞留場所と滞留時間を測定し、可視化したレポートを提供した。
・また、長時間滞留となる原因などについて、専門コンサルタントがデータを分析・調査し、解決に向けた対応を支援する。
・上記分析においては、SOMPOリスクが構内事故防止などを目的とするリスクアセスメントおよびコンサルティング業務を通じて蓄積してきた知見や関係者へのヒアリング結果に加え、OKIの持つETC2.0プローブデータの収集・蓄積・処理に関するノウハウを活用する。
・OKIは本サービスにおいて、施設を出入りする車両に限定した「ETC2.0特定プローブ情報」を取得できる事業者として、車両運行管理支援クラウドサービス「LocoMobi2.0」を提供する。
・荷主または物流事業者の物流網における各社の固有な課題(時間のかかる場所など)を特定することで、さらなる運送業務の効率化を支援する。
(2)自動車事故の事故査定業務におけるETC2.0プローブデータの活用に向けた実証実験
・損保ジャパン、SOMPOリスクおよびOKIは、2024年4月から2024年7月までの期間、ETC2.0プローブデータから自動車事故における車両のハンドリングや速度などの走行データや道路情報を取得・分析し、より正確な過失割合を迅速に算定するためのシステムの検証を実施する。
・自動車事故の査定業務においては、現在は、事故の報告を受けた際に事故地点や事故時間などの情報を事故当時者に聴取し、聴取内容に基づいた過失割合の算定などを行っている。上記取組みを通じて、2025年3月までに、自動車事故の当事者の記憶に頼らない過失割合の算定システムの稼働を目指す。
3.今後の展開
損保ジャパン、SOMPOリスクおよびOKIは、ETC2.0プローブデータを活用したモビリティ事業における新サービスの開発を継続して検討していく。また、本取組みに留まらず、移動に関する社会インフラ全体の強靭化・高度化のため、各社のデータ共用とAI活用を促進することで、より多くの商品やサービスの開発を目指していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

損保ジャパン、SOMPOリスク、小型衛星の通信喪失リスクに備えるソリューションの提供に向けてSOMPOとANT61が協業検討開始

損保

損保ジャパン、日新のリターナブル物流容器ソリューション「ハコラボ」に専用保険を開発

損保

損保ジャパン、「カスタマーハラスメントに対する方針」を策定

損保

損保ジャパン、秋田銀行を通じた「事業継続マネジメント簡易診断サービス」の提供開始および「BCPセミナー」開催

損保

SOMPOホールディングス、損保ジャパン、業務改善計画の進捗状況(開示事項の経過・2024年5月末時点)および保険料調整行為に関する社外調査委員会による調査報告書を受領

生保

大同生命、野村総研とヘルスケアデータ活用に向けた実証実験を実施~継続的な睡眠データのモニタリングにより参加者の6割以上が、睡眠に対する意識の高まりを実感

損保

損保ジャパン、AI教習所、安心で安全な運転を支えるエコシステム「運転の人間ドック」構想の実現を目指して、共同研究を開始

損保

損保ジャパン、SOMPOリスク、GHG排出量を衛星画像で解析するMomentick社と実証実験を開始

損保

イーデザイン損保、NTTCom、生成AIを活用した顧客接点の高度化の実証実験を実施

損保

損保ジャパン、洋上風力発電所リスク評価モデルを刷新、保険引受の高度化に活用

関連商品