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あいおいニッセイ同和損保、【国内初】環境・生物多様性に関する事業リスク定量化アプリの開発を開始

あいおいニッセイ同和損保は、自然・環境に関する企業の意思決定を支援する英国Natural Capital Research社(以下natcap社)と、企業活動が環境・生物多様性に与える影響から被る事業リスクの経済価値を定量化するアプリの開発に着手し、2024年度内に提供を開始する。
1.背景
近年、環境や生物多様性の維持・向上が世界的な課題となっており、TNFD※1による提言を受け、日本でも2023年3月に「生物多様性国家戦略2023-2030」が、2024年3月には「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律案」が閣議決定され、生物多様性と経済および社会の持続的発展との両立が求められている。
同社グループでは、レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループの実現を目指しており、同社は2022年11月に英国Mind Foundry社とともにAioi R&D Lab-Oxford(以下Lab)※2を設立し、生物多様性の維持・向上への対策を検討してきた。
今般、natcap社とLabおよびMindFoundry社とともに、企業活動が環境・生物多様性に与える影響から被る事業リスクの経済価値を定量化するAIモデルを搭載したアプリを開発することとした。
※1 自然関連財務情報開示タスクフォース(The Task force on Nature-related Financial Disclosures)。金融機関や投資家の適切な投資判断のために、企業における自然環境や生物多様性に関するリスク・機会の開示を促すためのタスクフォース
※2 同社および100%子会社であるAioi Nissay Dowa Europe Limitedとオックスフォード大学のAIベンチャーであるMind Foundry社が2022年11月に設立した最先端のテクノロジー、サイエンスの研究開発活動を行う共同研究所
2.開発するAIモデル・アプリの概要
提供先:同社顧客企業
機能:企業活動が環境・生物多様性に与える影響から被る事業リスクの経済価値を定量化および、レベル表示
活用イメージ:
・都市開発、資源開発、農地開発等において、予定地の環境・生物多様性に与えるリスクを評価
・投資検討先企業の潜在的なリスクの評価など
提供開始年月:2024年度内
開発における各社の役割:
・同社/Lab:アプリ開発の企画・統括、顧客企業からのニーズの収集・提供
・natcap社:自然への影響や依存性の評価を含めた、リスク定量化アプリの開発、企業活動が生物多様性に及ぼすリスクに関する知見の提供、生物多様性への依存・影響・価値に関するデータの提供
・MindFoundry社:生物多様性に関連するデータから経済的な損害を予測するAIモデルの開発
3.今後の展開
同社は、開発するアプリを、同社顧客企業をはじめとした各パートナー企業に提供し、生物多様性への影響を踏まえた事業選択や投資先評価などに活用することで、生物多様性の維持・向上への取り組みに貢献していく。
また、同社グループで生物多様性関連のコンサルティング事業を行うMS&ADインターリスク総研株式会社とも協力して、グループ全体でネイチャー・ポジティブな社会への移行の促進に貢献していく。

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