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損保ジャパン、トライボテックスと業務提携

損保ジャパンとトライボテックス株式会社は、船舶の機関故障に関わる予兆検知技術から得られる研究成果を活用した新たな保険サービスの開発・販売に関わる共同研究を開始する。
1.提携の背景・目的
近年、船舶の大型化に伴い、重大な海難事故のリスクが増加しており、経済損失防止および自然環境保護の観点からも安全な運航には、より一層の対策が求められている。
海難事故における保険金請求の約半数は機関故障によるものとされており、機関故障の防止に向けて更なる予防策の必要性が高まっている。
そのため、損保ジャパンは、機関の潤滑状態や油の劣化・汚染状態の分析・評価・診断・対策立案において高い技術と経験を有するトライボテックスと業務提携し、海運業界における安心・安全の実現を目指す。
2.提携の概要
現在、損保ジャパンは「お客さまの安心・安全・健康に資する最高品質のサービスを提供し、社会に貢献」するというグループ経営理念の実現に向け、これまで蓄積してきた事故データと最先端の技術を活用して事業展開を進めている。具体的には、トライボテックスの潤滑油診断技術によりタイムリーに機関の状態を監視し、機関故障に繋がる突発的な異常を捉え、海難事故が発生する前に対応できる体制構築をサポートするものである。さらに、予兆を検知したことに起因して発生した対応費用を損保ジャパンの船舶保険で補償することにより、高額な損害発生の抑制に貢献することを目指す。
本提携を契機に、トライボテックスの潤滑油診断技術を活用した新たな社会価値の創造として、従来の船舶保険とは発想を変えた「予兆を検知したことに起因して発生した対応費用」をカバーできる商品開発を行うことで、機関故障を防止し、海の安全を確保することに取り組んでいく。また、機関故障によって生じる物流停滞と自然環境への影響を未然防止することで、Wellbeingな社会の実現を後押しする。
3.今後について
今後、両社は共同で機関の故障に関わる予兆検知技術とそれを基にした保険商品や付帯サービスの開発および販売を行うことで、船舶の定期点検時期に係わらず、タイムリーな状態監視により大きな機関故障が発生する前に適切に対応を行える環境を構築し、安心・安全な海の航行実現に寄与することを目指す。

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