新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

あいおいニッセイ同和損保、令和6年能登半島地震における被災地の道路復旧をサポートする「路面状況把握システム(災害復旧支援プラン)」を無償提供

あいおいニッセイ同和損保は、令和6年能登半島地震の被災地復興支援を目的に、テレマティクス自動車保険により取得した自動車走行データを活用して、災害救助法適用地域における道路復旧をサポートする「路面状況把握システム※1(災害復旧支援プラン)」(以下、「本プラン」)を構築し、2月から石川県・富山県・福井県・新潟県の各県庁で無償で利用できるようにした。
1.背景
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、災害救助法適用地域等では土砂崩れや落石等の影響で道路が寸断されており、早期復旧に向けて多くの人員が投入されている。一方、通行可能な道路においても、地割れや隆起が発生し通行の安全性が懸念される箇所が多数あり、修繕が必要な状況となっている。そこで同社は、このような課題に着目し現地社員が発案したアイデアをもとに、被災地における損傷した道路の効率的な復旧を支援するため、自動車走行データを活用し、路面状態に異常がありそうな箇所や、推定損傷度合いを地図上に表示する本プランを構築した。
2.概要
(1)本プランの概要
「路面状況把握システム」は、同社のテレマティクスデバイスより緯度経度・走行速度・x,y,z軸加速度などの走行データ※2を「車両の振動情報」として取得することで、路面状態に異常がありそうな箇所を推定し、地図上に可視化。地方公共団体による日常の道路点検・維持業務に活用することが可能であり、走行データが十分に蓄積されている道路のデータを都道府県や市町村に提供している。
一方、本プランでは、被災地における生活道路を含めた網羅的な道路の復旧業務を支援するため、走行データが十分に蓄積されている国道・都道府県道・高速道路のデータのみならず、要望に応じて、走行データ量が少ないエリアを含んだ市町村道などのデータを追加することも可能である。
※2 個人情報を含まない形で自動車走行データの加工・統計化を実施
(2)令和6年能登半島地震における活用(例)
車両の振動情報をもとに「振動を検知した車両数が多い」「検知した振動幅が大きい」地点を路面の異常箇所として検出し、発災前後でデータの比較をすることで、地震によって損傷が発生している箇所を把握し、修繕計画の策定に活用できる。また、システムに蓄積したデータによって、振動検知箇所の増減の推移を把握できる。これにより、道路修繕の進捗程度の推定や、修繕後の経過観察も可能となり、長期に渡る道路管理業務のサポートが可能。
3.今後の展開
同社は災害により被害を受けた道路の早期復旧への貢献を目指し、今後、大規模災害によって災害救助法が適用された地域においても、本プランの提供を予定している。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

ソニー損保、太陽光発電設備「そらべあ発電所」を3園に寄贈

損保

あいおいニッセイ同和損保、英国オックスフォード大学発のマクロコズム社と資本業務提携

生保

メットライフ生命、FIFA Global Citizen教育基金と金融教育ボランティア実施

損保

損保ジャパン、JSA中核会・AIRオートクラブと合同でフードドライブを開催

その他生保

プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン、プルデンシャル生命、ジブラルタ生命、PGF生命、日本のプルデンシャル・グループの社員と家族1万1千人がボランティアに参加

生保

かんぽ生命、「第12回全国小学校ラジオ体操コンクール」入賞チーム決定

損保

三井ダイレクト損保、フードロス削減のため災害用備蓄食料品を寄付

損保

日新火災、和歌山県田辺市に、育てた苗木を植樹

損保

大同火災、沖縄の子どもたちへの「食料品・日用品」を寄贈

共済

JA共済連、「α世代の農業体験と教育効果に関する調査」を実施