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JA共済連、小・中学生交通安全ポスターコンクール、10年ぶりに訴求テーマの首位交代『自転車のヘルメット着用』がトップに

JA共済連が主催する「第52回(令和5年度)JA共済全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」には、全国から9万2,150点の応募があり、各都道府県から選出された優秀作品343点を全国コンクールで審査した。本会では、平成16年度から、これら全国コンクール審査作品の訴求テーマを集計し、小・中学生が、今、どのような視点から交通安全を捉えているのかを分析している。本年度も、交通安全を考える上で示唆に富む結果がまとまった。
■『自転車のヘルメット着用』を訴求する作品がトップに
本年4月の改正道路交通法の施行により、自転車利用者のヘルメット着用が全世代で努力義務になった。この話題に子どもたちもいち早く関心を示し、本年度の訴求テーマは、『自転車のヘルメット着用』が構成比23.3%(作品数80点)で、前年度の構成比5.2%(同18点)から約4倍増加してトップとなった。学年別に構成比をみると、小学校低学年は22.2%、小学校高学年は31.0%、中学生は16.4%と、特に自転車に乗る機会が増える小学校高学年がポスターの題材に選んでいることがわかる。
描かれる内容も本年4月の法改正を反映。従来は、子どもたちと同世代の人物が作品に登場するのが一般的だったが、本年度のポスターは、両親や家族など、“大人も一緒にヘルメットをかぶっている”という絵柄が多く見受けられた。
前年度まで『スマートフォンの利用マナー』を呼びかける作品が9年連続で首位をキープ。平成24年度以来、10年ぶりに訴求テーマのトップが入れ替わった背景には、子どもたちが交通安全の旬の話題に敏感に反応し、作品に反映させた結果であるといえそうである。
※令和2年度は新型コロナウイルスの影響で全国コンクールを中止した。
■本年度のトピックス①~『歩行者優先』を呼びかけるポスターが年々増加~
全国コンクール審査作品の訴求テーマを集計すると、『歩行者優先』を題材とした作品が年々増加している。同テーマの過去3年間の構成比をみると、一昨年度が1.1%、前年度が3.2%、本年度が4.7%と着実に伸長しており、新たなテーマとして定着の兆しを見せていることがわかる。
道路横断に関するポスターは、「手を挙げて渡ろう」、「よく見て渡ろう」など、従来から小学校低学年を中心に描かれる定番テーマであるが、これらの訴求対象が“歩行者”であるのに対し、『歩行者優先』は“ドライバー”に訴えているのが大きな特長である。
また、同テーマの作品をよく観察すると、信号機が描かれていないことがわかる。「手を挙げて待っているのに、全然止まってくれない…」。そんな子どもたちの声が聞こえてくるようである。
■本年度のトピックス②~新たな乗り物『電動キックボード』を描いた作品が初登場!~
本年7月の法改正により、特定小型原動機付自転車が新たな車両区分として新設され、一部の電動キックボードは、16歳以上であれば免許不要で公道を走ることができるようになった。これに伴い、今年度の全国コンクール審査作品には、作品数3点と数は少ないながらも電動キックボードを描いた作品が新たに登場した。
子どもたちの作品の標語をみると、「新しい車に注意!」(小3作品)、「免許はなくともルールはある」(小6作品)、「ルールを知って乗っているか?」(中1作品)など、電動キックボードの利用者だけでなく、歩行者やドライバーにも注意を促していることがわかる。
同コンクールは、交通事故による死者が急増した昭和47年よりスタート。以来、子どもたちの作品は、時代ごとに移り変わる交通安全の課題を端的に示してきた。JA共済は、引き続き、子どもたちの作品に込められた交通安全の願いを広く社会に届けるとともに、各種の交通事故未然防止活動を通じて、事故のない安心・安全な地域社会づくりに貢献していく。

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