損保ジャパン、SOMPOリスクマネジメントおよびdAppTechnologyの3社でWeb3時代を見据えた新商品やサービス開発の実現に向けた基本合意書を締結
損保ジャパンと、カナダに本社を置く世界トップクラスのブロックチェーンエンジニアリング企業であるd App Technology Inc.(President:ZimingLiu)およびSOMPOリスクマネジメント株式会社(以下「SOMPOリスク」)の3社は、Web3領域の新商品開発やサービス提供に向けて協業することに基本合意した。
1.背景
近年、デジタルの新たな潮流として分散型台帳・ブロックチェーン技術やスマートコントラクトに代表されるWeb3の概念が提唱されている。この分野は、今後のビジネスの伸展が期待されている領域で、サプライチェーンの改革やデジタルによる企業間決済をはじめとした新たな社会インフラの構築につながる可能性を秘めている。日本でも今後急速にWeb3関連技術や市場が成長していくことが期待されており、日本政府も国家戦略の柱の一つとして認識している。法整備やルール検討も進められ、多くの企業が参入表明している状況である。
しかしながらWeb3領域では企業のシステム開発や運用、サービスの普及に必要な技術的なリソースが質・量ともに不足しており、特にブロックチェーンのシステムに脆弱性や不具合を抱えてサービスがリリースされたことで事業運営に支障をきたす事例が散見され、同時に、Web3領域のシステム監査や脆弱性診断といったサービスを提供している事業者は極めて少数である。
そのため、損保ジャパン、SOMPOリスクおよびカナダに本社を置くブロックチェーンのフルスタックエンジニアリング企業であるdAppTechnologyは、3社協業によって日本の新たな企業経営の安心・安全の実現に向けた取組みを実施していく。
2.主な業務提携の概要
3社間の提携を通じて、Web3領域における新たなサービスや保険商品の開発を進める。特に、d AppTechnologyのWeb3領域におけるコンサルティング・デザイン・開発等の各種サービスやSOMPOリスクのweb2領域で蓄積したシステム脆弱性診断などの知見を活かしたサービスの開発・提供を検討する。
また、損保ジャパンが提供する保険によって財務面のカバーも組み合わせた総合的なサービスを開発し、Web3領域で新たな事業を展開するお客様を総合的に支援する予定である。
3.今後の展開
上記に関連して、提供可能なサービスや商品について検討し、実現に向けた様々な取組みを進めていく。我々の取組みに賛同する企業と協力して概念実証などを実施することで、Web3領域における安心・安全の実現に向けたサービスの開発を目指す。