あいおいニッセイ同和損保、電動キックボードの安全・安心な走行環境の構築に向けた連携を開始
あいおいニッセイ同和損保、国立大学法人香川大学(以下「香川大学」)、株式会社ナビタイムジャパン(以下「ナビタイムジャパン」)、BRJ株式会社(以下「BRJ」)は、電動キックボードの安全・安心な利用支援・普及を目的に、予防安全技術およびサービスを共同で開発することに、7月13日に合意した。
共同取組として、世界で初めて※1交通事故の危険性をエリア別に判定し、走行速度を自動制御する「エリア別速度コントロール」モデルを開発し、実装に向けて研究を進めていく。
※1 本取組みに参加する4者調べ(2023年7月現在)
1.背景
近年、電動キックボードは、ラストワンマイル問題の解消や交通渋滞の緩和等、地域の交通課題の解決に資する新たなモビリティとして期待され、シェアリングサービスを中心に全国各地で導入が加速している。
また、2023年7月には、改正道路交通法が施行され、16歳以上は運転免許が不要、ヘルメットの着用が努力義務になる等の規制緩和が実現し、今後より一層の利用拡大が見込まれている。
一方、電動キックボードの利用拡大に伴い、道路交通法の違反や交通事故の増加が懸念されており、本格的な普及に向けては、交通ルールの啓発や安全な走行環境の整備が求められている。
今般、これらの課題を解決するため、4者はそれぞれが持つ知見・ノウハウを結集し、電動キックボードにおける予防安全技術およびサービスを共同で開発することに合意した。
2.概要
4者のデータ・ノウハウ・技術を掛け合わせ、電動キックボードのエリア別速度コントロールのモデル開発により、電動キックボードにおける安全・安心機能の標準化を目指す。
(1)電動キックボードVRシミュレータの開発
(2)最高速度の自動制
(3)最適な走行速度のお知らせ
・あいおいニッセイ同和損保とナビタイムジャパンが共同開発する電動キックボード専用ナビゲーションシステムに、最適な走行速度をお知らせする機能を追加する。
<各者のデータ・ノウハウ>
あいおいニッセイ同和損保
・あいおいニッセイ同和損保のテレマティクス自動車保険から得られる急ブレーキ等のクルマの危険挙動
香川大学
・VRシミュレータの開発
・各種データを活用した速度コントロールモデルの開発
ナビタイムジャパン
・特定エリアにおける歩行者量やクルマの交通量
BRJ
・電動キックボードの加速度や走行位置
3.今後の展開
4者は、電動キックボード専用ソリューションの開発・提供を通じて、地域・社会の皆さまとともに、電動キックボードの安全・安心な利用を促進し、移動に関わる社会・地域課題の解決を支援していく。
今後は、VRシミュレータを使用した自治体向けの安全運転教育に関する支援メニューの構築も予定している。
電動キックボードに関する連携にとどまらず、今後、普及・拡大が見込まれる次世代モビリティ等の幅広い分野で連携を深め、安全・安心なモビリティ社会・街づくりへの貢献を目指す。