損保ジャパン、避難行動要支援者向けオンデマンド型避難サービスの実証実験実施
損保ジャパン、株式会社ラムロック(以下「ラムロック」)は、損保ジャパンが災害時の保険金支払対応などを通じて蓄積している自然災害に関する知見と、ラムロックが提供する見守りカメラによる画像認識技術を元に、2021年度から水災害発生時の避難行動要支援者の早期避難へ活用するための検討を共同で進めてきた。
この度、損保ジャパンが包括連携協定を締結している特定非営利活動法人岡山NPOセンター(以下「岡山NPOセンター」)、および損保ジャパン岡山支店の取引先であるプラザ交通株式会社(以下「プラザ交通」)がパートナーとなり、4者共同で具体的な効果やニーズ等を検証する実証実験を開始する。なお、対象を要支援者としたオンデマンド型避難サービスの実証実験は国内初※となる。
※損保ジャパン、ラムロック調べ
1.背景
グローバルな社会課題である気候変動によって、近年台風や豪雨などの大規模自然災害が毎年各地で発生している。2021年5月には災害対策基本法が改正され、避難行動要支援者に対する個別避難計画の作成が市町村の努力義務化されたが、全国の市町村においてはさまざまな事情により作成がうまく進んでおらず、大きな課題となっている。
損保ジャパンは、「”安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことができる社会を実現する」という「SOMPOのパーパス」実現に向けて、「災害に強い地域社会」の構築を目指し、多様なステークホルダーとの共創に取り組んでいる。
このたび趣旨に賛同した4者で連携し、各者の知見とネットワークを活用して、オンデマンド型早期避難支援サービスの実証証験を実施する。
2.実証実験の概要
今回の実証実験では、災害時に避難がしづらい高齢者3名にラムロック社の見守りカメラを事前に配布する。当日は災害発生を想定して見守りカメラを通じて対象者に避難指示を出し、避難の意思確認ができた場合にプラザ交通のタクシーが自宅まで迎えに行きます。
・日時:2023年3月9日(木)14時から16時
・場所:岡山県岡山市
3.実証実験における各社の役割
会社名 役割
損保ジャパン 実証実験の企画・総括、モニター手配、効果検証
ラムロック 見守りデバイスの提供、災害発生時のデータ連携システムの開発
プラザ交通 タクシー車両の運行、ドライバーの協力
岡山NPOセンター 実証実験の企画サポート
4.今後について
損保ジャパン、ラムロック、プラザ交通ならびに岡山NPOセンターは、本実証実験の結果を踏まえ、それぞれの強みを活かし災害による逃げ遅れゼロに資する新たな早期避難のためのソリューション開発に向けて連携していくことで、「災害に強い地域社会」の実現に貢献していく。