損保ジャパン、視覚に障がいのある人向けの遠隔サポートサービス「アイコサポート」の食品スーパーにおける買い物サポートの実証実験を実施
損保ジャパンとプライムアシスタンスは、1月12日に、視覚に障がいのある人向けの遠隔サポートサービス「アイコサポート」の食品スーパーにおける買物サポートの実証実験を、万代の展開する食品スーパーで実施した。
1.実証実験の背景
プライムアシスタンスは、視覚に障がいのある人向けの遠隔サポートサービス「アイコサポート」を2021年12月より運営している。これまでは視覚に障がいのある人が個人で加入するプランのみの提供であったが、今後は、企業や自治体が顧客や住民に対するサービスとして、「アイコサポート」を提供するプランの展開を2月より予定している。
今回の実証実験では、日常生活を送る上で一般的な買物行動を対象として、視覚に障がいのある人に万代の実店舗で「アイコサポート」を体験していただくことで、「アイコサポート」の有用性や、万代の提供サービス(店舗レイアウト、陳列、商品表示など)を検証のうえ課題と対策を洗い出し、視覚に障がいのある人がより快適に買い物ができる環境整備や、視覚に障がいのある人のQOL向上を目指す。
2.「アイコサポート」ついて
スマートフォンの映像を通じて、専門のオペレーターが視覚情報を伝えるサービスである。タイムリーに視覚情報を得ることにより、生活面での利便性を高め、お客さまがいつでも気軽に安心して行動できることを目指している。位置情報と映像を、遠隔にいるオペレーターが確認して案内する。
なお、安心して利用いただくために、コールセンターは厳格な個人情報管理のもとで運営され、専門の研修を受けたオペレーターが対応する。
3.実証実験の結果
4名のモニターにアイコサポートを利用いただき、「店舗の近くから店舗入口までの移動」「陳列されている商品の種類、値段、賞味期限などを確認しながらの買物」や「精算レジまでの案内」などを体験いただいた。
モニターからは「商品を自由に選択できることにより、これまで苦痛だった買物が楽しみに変わった」などの声をいただくとともに、実施のアンケートでは全員から「アイコサポートによりスーパーでの買物の利便性が向上した」と回答いただくなど、「アイコサポート」の食品スーパーにおける有用性を確認することができた。
4.今後について
これまで「アイコサポート」は個人が加入するプランのみの提供であったが、今後は、企業や自治体が加入者となって顧客や住民に対して「アイコサポート」を提供するプランを通じて、社会全体で普遍的に視覚に障がいのある人に対して「声の視覚情報」という選択肢を提供するエコシステムの構築を目指す。