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あいおいニッセイ同和損保、justInCaseTechnologiesが保険加入者の体験価値向上を主な目的に協業を開始

あいおいニッセイ同和損保と、インシュアテック※1企業である株式会社justInCaseTechnologies(以下「JICT」)は、顧客体験価値向上や保険商品・サービスの共同開発を主な目的として2022年12月に業務提携を行った。
インシュアテックを活用することで、保険商品・サービスに新たな価値を生み出し、お客さま・地域社会の課題解決に資する事業に取り組んでいく。
※1 保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、保険会社の業務にテクノロジーを取り入れる事で、さまざまな革新をビジネスにもたらすこと
1.背景
近年は気候変動や技術革新の加速、ライフスタイルの変化等、従来と比較にならないスピードで事業環境が変化しており、将来の予測が困難な「VUCAの時代」ともいわれている。こうした変化を踏まえ、あいおいニッセイ同和損保では2022年4月より新たな中期経営計画の核となる考え方に「CSV×DX(シーエスブイバイディーエックス)※2」を掲げ、お客さま・地域・社会とともに社会・地域課題の解決にグローバルに取り組むことを目指している。その中で、デジタルに関する戦略では「ゲームチェンジャーになる」をスローガンに、インシュアテックを活用し、素早く最適な課題解決手段と付加価値を提供し、お客さまと社会の共通価値を創出し続けることを目指している。
JICTは「保険を変える保険テック会社」として「助けられ、助ける喜びを、すべての人へ。」をビジョンに、「あらゆる不安に寄り添う、“良い”保険を発明する。」ことで、保険の本質的な価値を創造・提供するテクノロジー会社を目指す姿として掲げている。
今般、ビジョンや目指す姿が合致する両社が、お客さま・地域・社会に対してスピーディに安心・安全を提供するために協業していくこととした。
※2:CSV…CreatingSharedValue(社会との共通価値の創造)
DX…DigitalTransformation(データやデジタルを活用し、価値提供を変革させること)
2.業務提携の概要
JICTが持つ新規事業開発のノウハウ・コンサルティング力、及び高い柔軟性とUI/UXを併せ持つシステムと、あいおいニッセイ同和損保の強みである「先進性」「多様性」「地域密着」を組み合わせ、主に以下の3つの領域で協業をしていく。
(1)保険商品・サービスの開発
世の中の環境変化やデジタル技術・サービスの進展により、消費行動がモノ消費からコト消費に変化・拡大している。それらを踏まえ、従来の商品起点の保険ビジネスから、プラットフォーマーや利用するお客さまのニーズ・課題起点へ転換し、多様化する「コト」消費ビジネスに対して迅速に幅広い保険商品・サービスを開発する。
(2)新たな保険募集システムの構築
JICTの提供する保険システム「joinsure」(SaaS型保険システム)を活用し、プラットフォーマーのお客さま接点(Webシステムやモバイルアプリ等)との連携や、お客さまのニーズや体験に寄り添ったUI/UXの改善が容易な保険募集システムを構築する。
(3)新規事業の創出
プラットフォーマーのニーズや課題に対し、保険に止まらない「新しいビジネスモデル」の企画・提案、既成概念に捉われない「新しい保険商品・サービス」の開発をすることで、新たな業界基準となる事業の創出を目指す。
両社の強みを活用することで、今後のインバウンド需要の復活を後押しする保険や、ゴルフ場で安心してゴルフをプレイできる保険、キャンプ場でよりアクティブに楽しめる保険など、多様なニーズに応える保険商品をスピーディに開発・提供する。また、プラットフォーマーと共に、これまでの悩みや面倒を手軽で楽しいものに変化させることによって、お客さまの「やってみたい」「もっと楽しみたい」を応援する。
3.今後の展開
あいおいニッセイ同和損保とJICTは、両社のシナジー効果を最大限発揮しながら相互にノウハウを共有しつづけ、今後3年間で20社のプラットフォーマーの開拓を目指す。また、インシュアテックを活用した「ゲームチェンジとなるようなチャレンジ」に積極的かつ持続的に取り組み、両社のビジョン実現と発展を共に目指す。

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