あいおいニッセイ同和損保、建設技能者の能力・経験を客観評価する「CCUS」の全面普及に向け、建設業振興基金と連携協定を締結
あいおいニッセイ同和損保と建設業振興基金は、12月16日付けで、国が建設業界への全面的な普及を目指している「建設キャリアアップシステム(以下、「CCUS」)※1」のさらなる普及に向け、連携協定を締結した。
※1 建設技能者の能力・経験に関する業界横断的な客観的評価の手法として、保有資格や就業履歴等を一枚のカードに登録・蓄積し、技能者の適切な処遇につなげるための仕組みのこと
建設業界における担い手確保が喫緊の課題となっている。国土交通省によると、2025年度時点における建設技能者数は、加齢に伴う大量退職や少子化進行を背景に、2015年度比で44万人も減少するとされている。担い手確保のために建設業界を「魅力ある産業」にすることが求められているが、一人ひとり異なる現場で経験を積む建設技能者の能力を客観的に評価できる業界横断的な仕組みは長年存在せず、スキルアップを処遇の向上につなげづらい構造的な問題点が課題となっていた。
こうした状況の解消に向け、各建設技能者にIDを割り振り、評価の基礎となる就業歴や保有技能といった客観的な情報を業界横断的に蓄積するCCUSが2019年4月から運営され、2022年10月末時点の登録者数が100万人を超えた。
しかし、建設技能者数は全国で300万人ともいわれており、さらなる登録の拡大が課題となっている。
今般、CCUSの更なる普及を後押しするため、CCUSの運営全般を担う建設業振興基金と中小企業マーケットに強みを持つあいおいニッセイ同和損保は、本協定を締結することとした。
本協定の締結により、あいおいニッセイ同和損保は、建設業振興基金が運営する「CCUS 認定アドバイザー」の資格を持つ講師を招いて、全国各地で「CCUS 相談会」を開催し、CCUSの登録・運用実務に関する支援を行う。また、全国の建設業組合・団体を通じてセミナー情宣を行うことで、より多くの建設事業者の皆さまに対しCCUS登録・運用支援が可能となる。