損保ジャパン、小量乗合輸送サービス「ハコモビ」実証実験を実施
損保ジャパンは、箱根町と地域住民移動支援促進事業として高齢者等の外出活動の維持増進とそれを通じた健康増進、QOL(生活の質)の向上及び地域コミュニティの強化を目的に、産官学が連携し、宮城野地域と仙石原地域間の移動支援として小量乗合輸送サービス「ハコモビ」(はこねのモビリティの意)の実証実験を行う。
本実証実験は、産官学連携として横浜国立大学の他、神奈川トヨタ自動車、KTグループ、プライムアシスタンス、小田原機器、京浜急行電鉄、LocaliSTと連携して行うもので、各社の専門的スキルやシステム・機器等の提供で実施するものである。
2つの地域の商業施設、金融機関、医療施設や公共施設などを停留所としており、実験期間の前半は決められたルートを時刻表に沿って運行する「定時定路線型運行」とし、後半は登録者の予約に応じて柔軟にルートを決め、多数の乗降ポイントで乗降できる「オンデマンド型運行」となる。
利用者への事後アンケート結果や乗車証として配付するビーコンが発するBLE※捕捉する端末を車内や施設内に設置し、利用者の乗車区間や施設利用状況等の情報を取得することで実証実験の効果や需要を測り、地域の実情に応じた移動支援を検討する。
※ Bluetooth Low Energyの略で、低消費電力の近距離無線通信のこと。BLEビーコンはそれを発する発信機で、本実証実験では利用者の動向を把握するために使用する。