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東京海上日動、インターステラテクノロジズのパートナーシップ「みんなのロケットパートナーズ」に参画

東京海上日動は、インターステラテクノロジズ株式会社(以下「インターステラテクノロジズ」)のパートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に参画し、超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」のグローバル展開と新たな保険商品の開発の実現に向けて、相互に協力していくことに合意した。
1.背景・目的
近年、宇宙産業では従来のロケット打上げ事業者や衛星事業者に加えて、多くのスタートアップ企業や他業種企業の参入表明が見られるなど、宇宙の利用領域と需要の拡大が顕著になっている。そのため、その需要拡大に応える宇宙への輸送手段の確保に向け、世界中で大小様々なロケットが開発されている。
同社は1950年代から長年に亘って、人工衛星の運用やロケットの打上げ等に関わる宇宙特有のリスクに対する保険商品の提供やコンサルティングを行いながら、国際宇宙保険市場と関係を構築してきました。これらを通して培ってきた専門性・ノウハウを結集し、社内横断チームが中心となり、宇宙産業に携わるお客様への支援や社会課題解決への貢献を推進すべく、2022年4月から「宇宙プロジェクト」を開始している。
この取り組みの一つとして、同社はインターステラテクノロジズと相互に協力することで、宇宙産業の更なる成長・発展への貢献を加速させることとした。
2.今回の主な取り組み
同社は「みんなのロケットパートナーズ」への参画およびインターステラテクノロジズの超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」のグローバル展開支援を通じて、新たな保険商品の開発やコンサルティングサービスへの展開を目指す。
●スタートアップ企業へのロケット開発段階からのコンサルティングサービス開発
インターステラテクノロジズのようなロケット打上げ事業者が、衛星・ロケットの調達者から評価を受けるためには、その安全性について高い評価を得ることが必要となっている。
同社がこれまで築いてきたネットワークとノウハウを活かして、先ずはインターステラテクノロジズに対して、リスク管理支援を実施する。今後、この取り組みの効果・検証を実施し、他のスタートアップ企業へ対して展開するロケット開発段階からのコンサルティングサービスの開発を目指す。
●「自社衛星打上げ」に関する保険商品を提供
インターステラテクノロジズは国内初の「自社ロケットによる自社衛星の打上げ」という垂直統合モデル構築を進めている。垂直統合モデルを進めるにあたっては、民間企業単独で開発したロケットでは日本で初めて宇宙空間に達したものを有するインターステラテクノロジズの高度な技術力と、同社が長年に亘り宇宙保険市場で蓄積してきた高度なリスク管理ノウハウが必要である。
その2社の特徴を掛け合わせることで、同社は打上げに関するフェーズごとに手配する従来の保険ではなく、「打上げ前」から「打上げ後」まで切れ目なくパッケージで提供する新商品により、国内初の垂直統合モデル構築を後押する。
従来の保険は、打上げ前、打上げ時、打上げ後とそれぞれ別々で保険手配されており、様々な主体者の存在や複雑な契約関係がある宇宙関連ビジネスにおいては、保険手配の煩雑さや抜け漏れが懸念されていた。そこで、必要な保険をパッケージとすることで、抜け漏れの防止や手配コストの削減を実現する。
3.今後の展開
今回の取り組みを通じて、宇宙保険分野でロケットの開発・製造段階から支援していくことで、今後のロケットや衛星の量産体制が確立されていく際に懸念されるサプライチェーンリスクに対する新たな保険の開発などの新たな保険商品の検討も進めていく。
同社は、今後も宇宙産業の更なる成長・発展への更なる貢献を目指し、取り組みを進めていく。

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